2020年6月3日更新

第10回 國學院大學博物館×縄文土器の変遷

「第10回 國學院大學博物館×美しい火焔土器と縄文土器の変遷」

「國學院大學博物館」は、國學院大學の渋谷キャンパス内にある博物館であり、JR渋谷駅から徒歩約10分。入場無料、原則年中無休ですのでぜひ気楽に訪れていただきたい博物館です。(※最新の開館情報は國學院大學博物館の公式ホームページをご確認ください。)

小さいながら展示内容は充実。「考古展示室」、「神道展示室」、「校史展示室」、「企画展示室」の4つの展示室から成っています。中でも「考古展示室」にある縄文土器の展示がお勧めです。

ここには縄文時代を
① 早期(主体性確立の時代)
② 前期(発展の時代)
③ 中期(応用の時代)
④ 後期
⑤ 晩期

と分け、それぞれの時代の土器の特徴がよくわかるように展示されています。
早期の土器は底が尖っており、装飾はほとんどない。前期は底が平らになり、縄目の模様が現れる。中期になると装飾が激しくなり、鶏冠装飾や取っ手の付いたものが現れる。後期には装飾がまたシンプルになる。晩期には装飾はシンプルながら様々な形のものが現れる。ということが一目瞭然です。
縄文土器の変遷
時代ごとの特徴がよくわかる
入口付近に展示されている火焔土器
近くには熊本県で発掘された代表的な弥生式土器である「免田式土器」の展示もあり、これらを比較すれば縄文式土器が弥生式土器に比べていかに芸術性に溢れているのかということがよくわかります。

考古学部門の入り口近くにはガラスケースの中に火焔式土器が納められ、すぐ近くから観察することができます。
この火焔式土器は縄文中期、今から5800年ほど前、新潟県の信濃川の中・上流域に突如として現れ、わずか500年後には突如としてその姿を消してしまったものです。その美しさから縄文芸術の最高傑作と呼ばれています。


次回はスペイン・マドリード ソフィア王妃芸術センターをご紹介します。お楽しみに!
次回更新予定:6月10日(水)

東京支店:中屋雅之


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