美味発見!

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2023年12月05日
下関の新名物「雲丹醤油」(山口県)
下関の水産物といえばやっぱり「フグ」ですよね。地元では「フク」と言いますが、下関市はフクの取扱量日本一で、全国でも珍しいフクに特化した卸売市場があり、多くの専門加工業者がいることから、「フク」は下関の代名詞となっています。しかし、その他にも下関でお勧めしたい水産品があるのです。それが今回ご紹介する「ウニ」です。ウニと言えば北海道など北の海でよく獲れるイメージですが、下関の面する日本海は、岩場、転石が多く、海藻が豊富なためウニの生息に適しており、良質のウニがとれるのです。下関市の潮待貝塚からは、今から約5000年前、縄文時代のウニの化石が発見されており、古代人もウニを食していたことが分かっています。
江戸時代には下関のウニは長府藩や萩藩への献上品とされていた記録が残っています。古くからウニが生食され、ウニの加工技術も進んでいた下関は瓶詰ウニや、ウニのアルコール漬け発祥の地だそうです。


そんな下関の雲丹屋さんと、創業300年を超える老舗醤油屋さんがタッグを組んで開発したのがこの「雲丹醤油」です。香料、着色料不使用。本物のウニの味にこだわって、生ウニから造った「ウニ魚醤」と「生ウニそぼろ」を原料としウニの風味と醤油の深い味わいが薫ります。この濃厚な液体がいろいろな食材に実によく合うのです。例えば、卵かけご飯にとろっとかけると、「ウニ丼」に、パスタにかけるとなんと「ウニパスタ」に早変わり。その他にも推奨は「ウニ冷ややっこ」、「ウニチャーハン」、「海藻ウニサラダ」……。普段なにげなく食べている料理が、贅沢なディナーに変身します。第42回山口県水産加工展では下関市長賞を受賞した「雲丹醤油」、山口県に行ったときにはお土産にいかがでしょうか。
旅のひろばコラム・美味発見
「うまいもんレポーター」大阪支店 八百屋健太

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