美味発見!
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2023年01月10日
南蛮文化の到来に想いを馳せる、コンフェイト(金平糖)ポルトガル
美味発見!
日本語になったポルトガルのお菓子、金平糖
初めて日本に上陸した西洋人は大航海時代の先駆けとしてアジアに到達していたポルトガル人。見たことの無い文物に各地の大名たちは引き寄せられ、また、派手好きな安土桃山文化とも相まって、様々なポルトガルの文化や言葉が日本に取り込まれました。
オルガン、カッパ(衣類)、カルタ、コップ、シャボン玉もそうですし、食品で言えばカボチャ、カラメル、カステラ、そして金平糖(コンペイトウ)もそうです。
ポルトガル人たちは通商と布教の許可を得る為に織田信長をはじめ、各地の有力大名に拝謁したのですが、その際に自国の様々な品をプレゼントとして献上しておりました。ガラス製品や衣服以外にも様々なお菓子が献上されていたことは、記録として残されており、金平糖もその一つだったようです。
当時の日本に積極的に布教活動を進めていたイエズス会の本拠地はポルトガルのコインブラにありましたが、実はその伝統的なお菓子こそがこの金平糖でした。今では作る店も少なく、リスボンなどの都会では入手出来ない、まさに地域伝統の味です。
一口食べると素朴で柔らかな甘さが口の中に広がります。イエズス会の修道士たちは遠く離れた地元の味を日本に伝え、織田信長も同じ味を楽しんでいたのか、と思うと感慨深いものがあります。ヨーロッパでも有数の古い歴史を持つ大学町コインブラに立ち寄りの際、時間があればお試し下さい。
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