2020年4月22日更新

第4回 テヘランの宝石博物館×ピンク・ダイヤモンド「光の海」

 
 世界最大のピンク・ダイヤモンド「光の海」

テヘランの宝石博物館はイラン中央銀行の地下金庫の中にあります。この博物館は週に4日のみ、しかも午後2時から4時までしか開いておらず、大変な人気の博物館ですので、絶えず混み合っています。
テヘランの街並み

ここには革命以前のペルシャの王家が所有していた様々な宝石や宝物が展示され、そのコレクションは世界有数のものです。無数のダイヤモンドやエメラルド、ルビーの数々には目も眩むばかりです。

中でもひときわ注目を集めているのが182カラットの世界最大のピンク・ダイヤモンド「光の海」です。これは1739年、当時イランを支配していたアフシャール朝の初代君主ナディール・シャーがインド遠征でムガール帝国から戦利品として奪い取ったものだと言われています。

その後、ガジャール朝、パーレビ朝を経て現在のイラン・イスラム共和国に至るまでずっとイランにあります。
また、一説によるとムガール帝国の王シャー・ジャハーンが400カラットはあろうかというピンク・ダイヤモンドを所有しおり、後にナディール・シャーが奪い取った後、2つに分割、一つはこの「光の海」、もう一つが同じく宝石博物館に置かれているイラン皇女のティアラを飾っている60カラットの「光の瞳」 だと推測されています。

もう一つ有名な世界最古のダイヤモンド「光の山」(109カラット)は、英国のエリザベス皇太后王冠に装着され、現在はロンドン塔に保管されているとのことです。

次回はテヘラン・アーブギーネガラス博物館をご紹介します。お楽しみに!
次回更新予定:4月29日(水)

東京支店:中屋雅之
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ピンク・ダイヤモンド「光の海」