2018年7月10日更新
出発日
6月1日
帰国日
6月10日

待望の再開 チュニジア周遊・世界遺産の旅

東京支店
桂 智洋
Katsura Tomohiro

再開したばかりのチュニジア周遊の旅より帰国しました。私にとっても6年振りの訪問であり、遺跡、町並み、ホテルやレストラン、そして何よりもいつも温かく迎えてくれたチュニジアの人々が今どんな状況なのか、とても気になっていました。イスタンブールでの乗り継ぎを経て、チュニスに到着。いよいよ10日間の旅がスタートしました。
 
地中海の青い海が印象的でした

観光客の姿はまばら。遺跡も博物館もほぼ貸し切りでの観光となりました。 まず驚いたのが、観光客の少なさです。日本をはじめ、欧州、アメリカなど多くの国ではチュニジアへの渡航許可を再開していますが、それでも遺跡や博物館では個人の観光客はおらず非常に空いた中、場所によってはほぼ貸し切り状態での見学を楽しめました。(欧州では夏のバカンス先として人気があるので、真夏を迎える頃には多少増えるのでしょう。)カルタゴの遺跡や、ローマ遺跡、そしてモザイク画の殿堂バルドー美術館を周囲を気にせずゆっくり見学できたことは大きな収穫であり、6年前ではちょっと考えられないことでした。その分、遺跡の歩道に少し草が茂っていたり、久しぶりの日本人の訪問に喜び質問攻めにあったりということはありましたが、それがむしろ嬉しく、微笑ましいものでした。  
ホテルは5つ星のホテルを中心に選択しておりましたが、やはり一部は一時期、観光客が途絶えたので空調や水回りなど細々と問題もありました。現地側もこれから本格的に日本からのお客様をお迎えするにあたり改善する約束をして参りましたので10月以降のコースでは安心かと思います。
 
美術館の中も貸切状態です
カルタゴの遺跡もゆっくり見学できました
保存状態の良いエルジェム円形闘技場

チュニジアは「地中海の国」であることを実感。常に海を近くに感じながらの旅でした。 発表時より旅のルートにも工夫を凝らしていました。チュニジアの全世界文化遺産7つは、いずれもガベスよりも北に位置するため、すべてをご覧いただける行程です。(右下の行程表もご覧ください)シディ・ブ・サイドやカルタゴなど海に面した地から内陸部を南下し、イスラム教の聖地のひとつカイラワンへ。その後この旅の最南部であるガベスで、砂漠の文化に触れた後、大西洋沿いを北上してスースへ。その後はボン岬半島の先端ボン岬から、うっすらとシチリア島の島影を遠望し、半島を一周してチュニスへと戻りました。翌日からはチュニスからの日帰りでドゥッガ遺跡、ブラレジア遺跡を巡りましたがこの辺りは大穀倉地帯になっていて、かつてはこの穀倉地帯で「ローマ全土を食べさせることができた」というほど豊かな土地でした。それは今も健在。南部の砂漠を旅して来た目には豊かな緑は眩しく感じられました。
 
穴居住居で伝統的な暮らしを守る
ベルベル人を訪問
6月の行程表。10月はまわり方が少し変わります。

そして何よりも印象的だったのが、青く輝く地中海。チュニジアは小国ですが地中海にせり出す様な場所に位置しており、アフリカというよりは、「地中海の国」。海に面した町では柑橘系の果物やオリーブがたわわに実り、イタリアのシチリア島もすぐそこです。かつて栄えたカルタゴの遺跡やケルクアンの遺跡(これもカルタゴを建設したフェニキア人の遺跡です)からは雄大な海が臨め、観光客の姿もまばらで空いた遺跡を歩きながら波音も聞こえて、実に気持ちの良い時間でした。またバスでの移動中は時折車窓から海が望め、海を近くに感じながらの旅となりました。 食事のテーブルには地中海の恵みである海の幸が並ぶことも多く、これも嬉しいことでした。
 
海を臨むケルクアン遺跡も貸切のようでした
「モザイク画のような魅力」を実感 チュニジアの魅力は、その歴史の積み重ねが生み出したものでもあります。砂漠の民ベルベル人、カルタゴを建設したフェニキア人、ローマ人、アラブ人の侵入があり、フランス植民地時代を経て、現在のチュニジアがあります。それらが、現代にそれぞれ絶妙に調和しています。マトマタの穴居住居はこの地でしか見られないものですし、イスラム教の聖地カイラワンを擁することはチュニジア人の誇りでもあります。また首都のチュニスは「プチパリ」とも言われ、凱旋門(フランス門)やイスラム教の多い国ながらキリスト教の大聖堂があり、オープンカフェとコロニアル風の建物が並ぶ様子はまるでパリのシャンゼリゼ通りの様。スーパーで買い物をしたり、気持ちで歩行者天国を歩いたりとヨーロッパにいるような気持ちで街歩きも楽しめました。 次回は10月出発です。 夏の暑さも和らぎ、心地良い気候の中で観光できる季節です。まだ本格的な観光客の戻る前、小さくても多彩な魅力を持つチュニジアへ是非訪れてみてください。

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