町並み百選
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2022年05月11日
日本の近代化を支えた養蚕の村 六合赤岩(群馬)
名湯・草津温泉から約20分ほどの山間に、人口200人にも満たない小さな村、六合赤岩があります。六合と書いて「くに」と読みます。かつて村を構成していた集落が6つあったことから名づけられ、その一つが「赤岩」です。
赤岩地区は平成18年に群馬県初の重伝建に登録されました。
南北に走る細い村の通りに沿って伝統的な建築群が続いています。
この地域は白砂川沿いの河岸段丘に位置しているため、地下水面が低く、農業には適していません。そこで江戸時代後期以降、人々は養蚕業を始め、昭和に至るまでこの地域の主要産業でした。
大切に育てられた蚕の繭は六合赤岩から70キロほど離れた日本初の機械製糸工場「富岡製糸場」に運ばれ、生糸となって世界へ。重要な輸出製品として日本の近代化を支えるまでに発展するのです。
現在でも、養蚕の作業場を兼ねた二階建て・三階建ての母屋や蔵などが残り、往時を物語っています。
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