【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2021年09月22日

【帰着レポート】東京諸島 八丈島・三宅島の旅

2021年9月19日~9月22日 4日間 添乗員:東京支店 田澤桃菜

<9/19発・添乗員:東京支店 田澤 桃菜>

お客様からご好評の「離島旅」。今年は、新たに伊豆諸島に属する八丈島と三宅島を巡る新コースを発表し、その1本目のツアーに添乗して参りました。羽田空港から八丈島は、国内線でわずか50分。東京から1時間足らずで、南国の風情や穏やかな時間の流れる島旅を楽しむことができます。そして、八丈島から大型客船・橘丸にて、3時間45分の船旅を経て三宅島へ。

本レポートでは、まだあまり知られていない魅力の詰まった三宅島についてお伝えします。

断崖絶壁の絶景サタドー岬
島の玄関口 錆が浜港

伊豆大島ジオパークのひとつ三宅島 ー小さな島から地球を感じる。

三宅島は、東京の南約180キロに位置する伊豆諸島のひとつで、島の周囲は約30キロメートル。車で1時間弱走れば一周することができます。伊豆諸島はすべて火山島ですが、中でも三宅島は特に活発で、近年では1962年、1983年、2000年と約20年に1度の頻度で噴火がおこっています。現在も島の中央部は「立入禁止区域」、「危険区域」として入ることはできず、海沿いに環状道路が敷かれ、5つの地域に約2400人の人々が暮らしています。

また、三宅島を含む伊豆大島は日本ジオパークに登録されています。このジオパークとは、「地球・大地(ジオ)」と「公園(パーク)」を組み合わせた言葉で、地球を学び、丸ごと楽しむことができる場所を指します。伊豆大島は、4~5万年前に始まった海底噴火によって誕生した若く、活発な火山島であることから、まさに「生きた地球」を感じることができる場所です。三宅島には25カ所ものジオスポット(ジオパークの見どころとなる場所)が点在しており、それぞれの場所全てに「ジオスポット看板」が設置されています。今回は、終日自然ガイドさんが同行し、看板を見ただけではわからない、より詳しい野鳥や植物、地層について説明してもらいました。

三宅島には、国の天然記念物であるアカコッコやカラスバト、イイジマムシクイなど限られた地域でしか見ることのできない野鳥が生息しています。あいにく、その姿を見ることはできませんでしたが、道を散策していると「ウーウー」という低い声の少し変わったカラスバトのさえずりや、その他、仙人草やラセイタタマアジサイ、アオノクマタケランや三宅村指定天然記念物のシチトウメジロ、スダジイやタブノキなどの珍しい照葉樹を観察することもできました。

新鼻新山に続く道。わかりづらいのですが道の左脇に仙人草が咲いていました。この季節ならではのお花です
ジオスポット看板。理解が深まります

まるで火山の天然博物館。ここでしか見られない景観が広がっています

三宅島には、火山の脅威が感じられるスポットがたくさんあります。中でも印象的だったのが、1983年の噴火の溶岩が生々しく残る阿古地区。高さ100メートル以上に吹き出た溶岩は、この阿古地区一帯を飲み込みました。幸いにも、日頃の防火訓練の成果もあり、村民は皆避難していたため人的な被害はありませんでしたが、今でもそのままの姿で残されている旧阿古小中学校を見ると、火山の凄まじさを実感します。興味深いのが、このごつごつとした溶岩の隙間から植物が芽吹いていること。環境に強いハチジョウイタドリやマツが育っていて、同時に自然の力強い再生力を感じました。

火山体験遊歩道から見た景色。左手には環境に強いマツが生えています
「溶岩樹型」と呼ばれる溶岩跡。溶岩流が木をまき込んだ状態で冷えて固まると、熱によって焼失した樹木の跡が空洞となって残ります
溶岩に飲み込まれた旧阿古小中学校
1940年の噴火によって約22時間で形成されたひょうたん山
2000年の噴火で社殿と鳥居が飲み込まれた椎取神社
三宅島での昼食(一例)
中にはくさやに挑戦された方も
橘丸にて約6時間の船旅を経て竹芝へ

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