【国内】帰着しました。添乗員レポート

【国内】帰着しました。添乗員レポート
2021年10月20日
【帰着レポート】豊かな緑と火山の島 八丈島・三宅島の旅4日間
2021年10月17日(日)~10月20日(水)4日間 添乗員:東京支店 若生 春香
<10/17発・添乗員:東京支店 若生春香>
「ニッポン離島の旅」新シリーズのひとつ、東京諸島に位置する八丈島・三宅島の旅より帰着しました。羽田空港から空路で1時間ほどの場所にありながら、本土とは全く異世界ともいえる島独自の文化や歴史を発展させてきた、豊かな自然に囲まれた八丈島と三宅島。どちらの島も火山島であるため、火山の歴史を中心に話を聞くだけではなく火山によって生まれた景色の爪痕をご覧いただきました。ここでは、八丈島の魅力を中心に、観光だけではなく島ならではのお食事についてもご報告します。
八丈島を代表する絹織物『黄八丈』
今回訪れたのは、八丈島を代表する伝統の黄八丈染物工房『黄八丈めゆ工房』です。黄八丈とは、伊豆諸島の八丈島で古くから織られてきた先染紬織の平織りや綾織りなど、絹織物の総称のことを指します。用いた色によって白八丈、黒八丈などと呼び、「コブナグサ」で鮮やかな黄色に染めた色が主体であるため、「黄八丈」という名前で呼ばれています。その独特の光沢は3世代に渡っても色褪せないと言われており、八丈島で織られている黄色い着物だから黄八丈と呼ぶのではなく、八丈絹を生産する島だからこそ、この島は「八丈島」と呼ばれるようになった、という話は驚きでした。
八丈島の養蚕の歴史は古く、江戸時代にはお米の取れない八丈島の年貢の代わりとして幕府に貢納布が納められていました。今回訪れた『黄八丈めゆ工房』は、組合に属さずなんと家族だけで古くからの染め物の技法を守り、古来より伝わる染や織の技法を親子代々の職人として、忠実に受け継いでいます。工房内には実際にここで織られた黄八丈織物の小物や着物などの織物も販売しており、お土産に購入された方もいらっしゃいました。





島ならではのお食事もお楽しみいただきました。
「島旅」といえば、本土ではなかなか目にすることのないお料理も旅の楽しみのひとつ。どのお店もその日に仕入れた新鮮な食材を使って調理しているため、当日にならないとメニューが決まらないのも島料理の醍醐味でしょう。
中でも、八丈島を代表する食材が「明日葉」です。独特の苦みを持つセリ科の多年草でもある明日葉は、別名「八丈草」とも呼ばれています。新芽を摘んでも翌日にはまた新しい芽が出てくること、かつて秦の始皇帝が「不老長寿の薬草」とも称したことから、その名が付けられたと言われています。今回も、メカジキやアオダイ、カツオなど新鮮な海の幸だけではなく、明日葉の天ぷらや和え物など、新鮮な海の幸と合わせてお召し上がりいただきました。天ぷらはシャキシャキとした食感で、思ったより苦みも少なく、食べやすいというお声を多くいただきました。
明日葉と並んで島を代表する郷土料理が、「島寿司」です。島寿司は、近海で獲れた旬な魚の寿司種を醤油ベースのタレに漬け、シャリはやや甘めの酢飯で、またワサビの代わりに辛子を載せてあるのが特徴です。今回も、初めて島寿司を召し上がったという方が多かったですが、醤油ベースのタレに漬けられた寿司種は程よい甘さをしており、本土でいただくお寿司とはまた違った食感をお楽しみいただきました。お店によってその味付けも少しずつ異なっているとのことなので、食べ比べも楽しいお料理です。





ウミガメに出会える断崖の絶景スポット、三宅島のサタドー岬
2000年の噴火により、4年5か月にわたって全島民非難を余儀なくされた三宅島では、今でこそ人が生活できる島となりましたが、火山によって廃校となった小学校や神社など、噴火が人々の生活にもたらした景色をいたるところで目にしました。また、火山により形成された山や地形など、小さい島でありながらダイナミックな景色が広がっています。
そのダイナミックな景色を代表するのが、今回訪れたサタドー岬。海面から約20メートルの高さでそびえる絶壁の岬で、隣にそびえる白亜の無人灯台からは噴火により流れ出た溶岩と火山弾の壮大な景色を見渡すことが出来ます。また、この岬はウミガメが良く見られるポイントのひとつ。今回も、10分ほどじっと海を観察していると、プカプカと呼吸をするために海面上へと顔を出すウミガメの姿をご覧いただくことが出来ました。1匹が顔を出すとそれに連なり数匹のウミガメが浮き上がってくる景色は、まさにここでしかご覧いただくことのできない絶景でした。




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