【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2023年06月30日

【帰着レポート】街道をゆく 東海道五十三次の旅【6日間】

2023年5月25日(木)〜5月30日(火)添乗員:東京支店 中屋雅之

 弊社でも人気のコース、東海道五十三次の旅に添乗いたしました。出発点の「お江戸日本橋」に始まり、京都の三条大橋まで約492㎞を6日間かけてバスで走破しました。江戸時代には2週間以上かけて歩いた距離を今ではホテルでゆっくり滞在しながら僅か6日間で訪ねることができます。本当に便利な世の中になったものです。
 時代は変わっても当時の面影を残す町並み、建物、食事など往時を思いながら旅することは本当にロマン溢れるものです。

出発点は「お江戸日本橋」

 江戸時代から東海道をはじめとする「五街道」の起点は「お江戸日本橋」です。江戸時代の日本橋と現在の日本橋は大きく姿を変えてはいるものの、今でも橋の真ん中には日本道路原標が置かれ、日本のすべての道路の出発点であることに変わりがありません。ここからバスで出発。途中は高速道路を使っていきなり9番目の宿場・小田原宿へ。小田原城の見学と昼食の後、箱根の山へ。ここでの注目は「箱根関所」です。東海道の中でも特に厳しい関所として知られていました。歴史資料館では各種手形を始め、関所破りの記録などの古文書、更に象が関所を越えた話など、興味深いものばかりでした。
 更に階段を上って「遠見番所」へ行くと、関所の建物の向うに芦ノ湖が見え、まざに絶景です。かつてはここで役人が関所とその周辺を見張っていたのでしょう。

9番目の宿場:小田原宿の小田原城
遠見番所からの眺め:江戸時代の匠の技や道具を使って、150年の時を経て蘇った箱根関所。その向こうは芦ノ湖。

三島宿から由井宿、鞠子宿、島田宿を経て掛川宿へ。

 東海道五十三次では古い街並みを残す宿場町を訪ねるとともに、食事も楽しみです。20番目の宿場・鞠子宿では「とろろ汁」が有名です。ここ鞠子宿には老舗の「丁子屋」という店があり、その創業は江戸時代よりも古い戦国時代の1596年のことです。その建物は広重の絵と全く同じ茅葺屋根の建物で、この店で昔と変わらない「とろろ汁御前」をいただきました。松尾芭蕉もここで、「梅わかな、鞠子の宿のとろろ汁」と詠んでいます。

広重の絵と同じ丁子屋の建物
松尾芭蕉もここでとろろ汁を食べたのでしょうか

東海道中の城:小田原城〜掛川城〜岡崎

 東海道中には有名な城が多くあります。小田原城や掛川城、岡崎城などです。掛川宿でご覧いただいたのが有名な掛川城です。この城の城主の一人が山内一豊(やまうち かつとよ)です。そしてその奥様が良妻賢母の代表でもある見性院(けんしょういん)千代。彼女は自分のへそくりでご主人に馬を買い与え、その馬が織田信長の馬揃えで信長の目に留まったとか、「笠の緒文」で徳川家康の信頼を勝ち得たなどの逸話があります。そのおかげで一豊は後に土佐20万2600石を拝領することになります。掛川城は平成6年に再建されましたが、元の城の資料が残っておらす、同じ山内一豊が建設した高知城をモデルにしたと言われていますこの2つの城を見比べてみると大変良く似ていることがわかります。

平成6年に再建された掛川城
高知城:こちらはオリジナル十二天守の一つです。

岡崎宿〜大津宿へ

 岡崎宿は徳川家康が生まれた岡崎城があることで有名です。城のそばには家康が生まれた時に産湯に使ったという「産湯の井戸」や家康公のえな(へその緒・胎盤)を埋めたという「えな塚」などがありました。今丁度、NHKの大河ドラマで「どうする家康」が放送中であるため、大河ドラマ館では徳川家康の特集が行われていました。大河ドラマ館の前の仕掛け時計は1時間ごとに開き、家康の舞をご覧いただくことができます。

岡崎城
からくり時計:1時間ごとに家康の舞が見られます。

その手は桑名の焼き蛤

 42番目の宿場町は桑名宿です。桑名といえば何といっても「その手はくわなの焼き蛤」と謳われたほどハマグリが有名です。しかし、今ではハマグリの漁獲高が激減し、値段も高騰。高級蛤は1個3000円もするとか。私たちは「蛤御膳」という蛤のフルコースで15個ほども蛤をいただきました。

蛤会席:蛤のフルコース
焼き蛤
蛤懐石メニュー

旅の最後は京都・三条大橋

 お江戸日本橋を出発して6日間で最終目的地・京都の三条大橋へ。最終日は大津宿を出て「逢坂の関」を通り、豊臣秀吉の「醍醐の花見」で知られる世界遺産の醍醐寺などを見学しながら京都の三条大橋へ。ここは駅伝発祥の地としても知られ、その記念碑もありました。ここから三条大橋を渡ると、北から2つ目の擬宝珠には「池田屋騒動」の際に新選組が付けたと言われる刀傷があります。
また、橋を渡り終えたところには「弥次さん喜多さん」の像がありますが。丁度そこにはかわいい柴犬がいて、愛嬌を振りまいていました。

醍醐寺の五重の塔
弥次喜多像と柴犬
三条大橋の擬宝珠:新選組が付けたという刀傷が残っています。
駅伝発祥の地記念碑
池田屋騒動の現場

1864年6月、近藤勇率いる新選組が旅籠「池田屋」で尊王攘夷派を襲撃した事件が有名な「池田屋騒動」です。現在の居酒屋は旅籠と居酒屋になっており、店の前には石碑と立札がありました。



また、ここから少し歩くと本能寺です。現在ではホテル本能寺の敷地内になっていますが、織田信長の墓と言われる「信長本廟」もありました。この周辺は様々な歴史の宝庫でもあります。
 ホテル本能寺の前からバスに乗って京都駅へ。旅の思い出を胸に、新幹線の中で思い出に耽りました。

 

他にも街道の旅がございます。

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