【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2023年03月09日

【帰着レポート】奈良の歳時記 二月堂修二会と奈良の雛祭り【4日間】

2023年3月5日(日)~3月8日(水) 添乗員:本社営業部 吉田将也

様々な祭事が催され、訪れる度に異なる魅力を発見できるのが奈良の魅力です。このたびは特別歴史の長い、1000年以上も絶えることなく続いている東大寺二月堂・修二会をご覧いただく旅に添乗して参りました。特別講師による修二会の解説をいただき、理解も深まり、静かで厳かなこの宗教行事の奥深さをより知ることが出来ました。

今年で第1272回。絶えることなく行われた続けた「修二会」

旧暦2月にあたる3月の初旬、天災やコロナ禍の中も途切れることなく続く宗教行事が東大寺・二月堂で今年も催されます。テレビ中継などでよく見る「お松明」を目当てに当日もたくさんの人が押し寄せていました。19時、いよいよ鐘の音とともにお松明が始まりました。童子が練行衆に選ばれたお坊さんの道灯りとして、巨大なお松明を持ち階段をゆっくり上がります。その後、二月堂の欄干沿いに松明を振り、暗闇に火花が散る様子は厳かでもあり幻想的でもありました。またお堂からも懴悔を繰り返す練行衆の祈りの音が聞こえ、その雰囲気に圧倒されました。

両角で振られるお松明から火花は間近に見るほど迫力もあります。
左右に走る松明からは、幻想的な火花のカーテンが。
お松明が始まる前の夕焼けに染まる二月堂
講師をお招きし特別セミナーも。博物館の特別展示など事前に予習することで、修二会をより深くお楽しみいただけました。

奈良の3月。2000を超える雛人形が飾る高取の町

奈良市から南にバスを走らせ、高取町へ。日本一の山城・高取城があったことでも知られるこの町は、今でも土佐街道と呼ばれる歴史感じる町並みが残っております。今回訪れた3月には土佐街道の町屋の数々に一般の人々に向けてひな壇を公開していました。町中あげての盛大な雛祭りで、中にはお城に入った御殿雛や大名行列をしたお雛様など個性的な雛飾りを見て回るのも楽しいです。また近郊の壷阪寺では2000体を越える雛人形が一同にお堂に並ぶ「雛曼荼羅」も飾られており、圧巻の迫力でした。

土佐街道沿いに飾られた御殿雛。
2000体以上のお雛様が飾られる壷阪寺の雛曼荼羅
霊源記で人々に広まり、西国観音霊場として栄えた壷阪寺。
薬草の町・高取町らしく薬膳料理をお楽しみいただきました。

奈良の美仏も住職さんやガイドによる詳しい解説とともにご覧いただきました

滞在中には観光客のいない朝の時間に興福寺へ。国宝館を住職さんの解説とともにじっくりご覧いただきました。謎に満ちた表情を見せる阿修羅像や旧食堂のご本尊である千手観音菩薩像、さらには国宝指定も異例である欠損した状態の仏頭など、解説なしには気づくことのない仏像のミステリーに驚きの連続です。また秋篠寺では国の重要文化財に指定されている伎芸天立像をはじめとした23体の仏像が一堂に並ぶ様子をご覧いただきました。しなやかな体つきや穏やかな表情と多くの芸術家を魅了することに納得です。

早朝の興福寺。独り占めできるのも奈良に宿泊する特権です。国宝館も住職さんによる特別解説をいただきました。
素朴な外装の秋篠寺ですが、堂内は重要文化財を含む仏教美術の宝が並びます。

私事ですが、2月にも奈良の歳時記シリーズの旅に添乗いたしました。よろしければそちらの帰着レポートもご覧ください。

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