【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2024年01月29日

【帰着レポート】奈良の年越し ゆく年くる年

〈2023年12月30日(土)~2024年1月2日(火) 添乗員:大阪支店 八百屋健太〉

大晦日から新年にかけて、斑鳩・奈良を巡りました。

神社仏閣が数多くある古都奈良、年末から年始にかけては、たくさんの人出で賑わうことを予想していましたが、薬師寺に法隆寺、興福寺などの大寺院、さらに元興寺のある“ならまち”界隈は思ったよりも人が少なく、ゆとりをもって観光できました。

旅の始まりは西ノ京、東西の塔が美しい「薬師寺」から。

まずは南都七大寺のひとつ法相宗の大本山「薬師寺」に参拝しました。薬師寺と言えば東西の塔が有名ですね。東の塔は創建当時から残る平城京最古の建造物、西の塔は昭和56年に再建されましたが、よく見ると西塔は東塔と比べ屋根の反りや軒の幅、そしてなにより塔の高さが高くなっています。宮大工の西岡棟梁は木材の乾燥収縮や地盤沈下を考慮し、500年後には東西両塔が同じ高さになり、1000年後には屋根が設計どおりの形状になることを見越してあえてこのように造ったそうです。

門をくぐると東西の塔と金堂が目に飛び込みます。
中央に金堂、東西に塔を配する薬師寺式伽藍配置。
東塔と金堂
思っていたよりすいていてゆっくり見学ができました

世界最古の木造建築「法隆寺」を訪ねました。

日本ではじめての世界遺産に登録された「法隆寺」、飛鳥時代に建てられた世界最古の木造建造物というのはよく知られていますね。今回は、和空法隆寺の専門ガイド・中江さんの解説でこの法隆寺をご覧いただきました。聖徳太子や仏像の話はもちろんのこと、一般的なツアーではまず説明しないであろう、法隆寺の木のことから建築法、時代を超えた様々な話はとても興味深く、午前中の観光があっという間に感じました。

南大門から見学スタート。
法隆寺と言えばエンタシスの柱です。

聖徳太子ゆかりの「法輪寺」と「法起寺」も参拝。

法輪寺は斑鳩の里の北方にあり、三井(みい)という土地の名によって「三井寺」とも呼ばれています。聖徳太子が飛鳥から三つの井戸を移されたという伝承があり、そのうちのひとつが残っているとのことで、民家の間を通り井戸を見に行きました。法輪寺の軒瓦には「三井寺」の文字を見ることができます。

細い路地を歩くとその先に井戸がありました。
軒先の瓦には三井寺の文字が見られます。

大晦日、大仏様のご尊顔を拝みに東大寺へ!

大晦日の23時にMIROKUホテルを出発し東大寺へ。元日の0時から8時まで、普段は通り抜けることのできない中門が特別に解放され、その先にある大仏殿の観相窓から大仏様のご尊顔を仰ぎ見ることができます。日中の大仏様は何度か見たことがありますが、夜の大仏様がこんなに神々しいとは……。闇夜の中に浮かび上がる大仏殿の廬舎那仏、南大門の金剛力士像もライトアップされ、特別な東大寺を体験していただきました。

開かれた観相窓からは大仏様のご尊顔が。
夜の大仏様は本当に神々しい。

興福寺に元興寺、昼間の東大寺も訪れました。

元日に世界遺産「古都奈良の文化財」を構成する「興福寺」、「元興寺」、「東大寺」を訪ねました。奈良のお正月といえば「春日大社」で、県内外から毎年数十万人の方が初詣に訪れます。それと比べるとこれらの寺院は意外と空いていて、阿修羅像などが収蔵されている興福寺の国宝館もゆったりと見学できました。

工事が行われている興福寺五重塔も見ることができました。
ガイドさんの案内で昼間の東大寺も訪問。

極楽世界をこの世にあらわした「浄瑠璃寺」も参拝。

東に薬師仏、西に阿弥陀仏を配した庭園で、本堂には九体の阿弥陀如来を安置しています。ご住職のお話を聞いた後に、東方の三重塔にお参りし、続いて西方の阿弥陀堂の内部へ。およそ110年ぶりの大規模修復を終えた九体阿弥陀如来像がそろう姿は圧巻。吉祥天女立像や薬師如来坐像などの秘仏もご覧いただきました。

極楽世界をあらわした庭園をゆっくり散策。
ご住職のお話を熱心に聞きました。

大和の野菜やお肉を使った正月料理を満喫!

大晦日からお正月は、大和の食材を使った目にも美しい料理をいただきました。ゴボウやお芋、豆などの野菜にはしっかりと味が染み込みとても美味しかったです。器も美しく古都奈良の食へのこだわりを感じました。また、意外と知られていませんが奈良は酒処、地元のお酒もお愉しみいただきました。

器も美しい奈良のお食事。
大和野菜や大和のお肉、見た目も楽しめました。

年末年始の奈良ということで混雑が心配されましたが、さすがに春日大社は人の波に揉まれましたが、その他のお寺は思っていたよりも人出が少なく、落ち着いて観光を楽しめました。外国からの観光客も少なかったですよ!来年の正月はぜひ日本の始まり奈良へお越しください。

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