【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2023年01月04日

【帰着レポート】瀬戸内ラグジュアリー 直島旅館「ろ霞」と牛窓リマーニ 4日間

2022年12月13日~12月16日 4日間 添乗員:本社 山口 亨

〈12月13日発 添乗員・本社 山口 亨〉

 2022年4月にオープンしたばかりの旅館「ろ霞」とエーゲ海沿いを彷彿させる牛窓のホテル・リマーニでの宿泊を楽しみ、さまざまなアートにも触れる、物理面でも文化面でもラグジュアリーな旅。風が少々強く、肌寒く感じることもありましたが、澄んだ空気に恵まれ冬ならではの風景にも出会えました。

芸術が散りばめられた旅館「ろ霞」

 瀬戸内海に浮かぶ直島は、アートの島として広く知られています。弊社でもベネッセハウスに宿泊するツアーを扱い、多くの方々に足を運んでいただいています。そんな直島に2022年の4月にできた旅館が「ろ霞」です。旅館というよりは、日本の伝統的な部屋の造りを取り入れた、スタイリッシュなホテルです。直島には外国からのお客様が多く訪れるので、伝統を感じていただきながら、違和感なく日本の文化に浸っていただける空間のように感じました。
 京都芸術大学の後藤繁雄教授がアートディレクターに就任し、日本の若手芸術家の作品を半年に一回入れ替えながら展示しています。庭園や裏山、照明にもそれぞれアーティストがおり、全ての空間が総合してアートとなっています。

芸術作品が溶け込むろ霞のロビー
ライトアップされた庭と母屋


 食事は、牧嶋料理長が作る会席料理。京都のキッチンイチロクのオーナーシェフであり、星のリゾート総料理長を務めていた久保田一郎氏に師事しました。五味自在という料理を掲げ、日本料理だけでなくフレンチのエッセンスも取り入れた料理。その精神を受け継ぎ、五味(酸味、苦味、甘味、辛味、塩味)、香り、旨味、彩りを自在に操り、味の陰陽を繰り返すことで、食べる人の味覚を開いていき、感動まで導く設計でコースを考えているとのこと。確かに、提供される一品一品が特徴ある料理であり、それでいて全体的なバランスが非常に整っているように感じられました。個人的には、強肴として提供された牛しぐれ煮が印象に残っています。白みそが隠し味の赤ワインソースと牛のしぐれ煮が、甘味と塩味の絶妙なバランスを保ちながら融合し、和とフレンチを同時に味あわせてくれました。見た目にも楽しませてくれたお料理でした。デザートはカボチャを使ったモンブランとアイスクリームで、草間彌生を思い出させる、直島らしさを感じさせる一品でした。

強肴の牛しぐれ煮。赤ワインソースと金時芋のソース、しぐれ煮の塩味と赤ワインソースと芋の甘味が見事にマッチします。
色とりどりの八寸。色づいた葉は目の前の里山から。
日中ご案内した草間彌生作「南瓜」を今度は味覚で堪能。

瀬戸内海クルーズを楽しみながら、牛窓のホテル・リマーニへ。

 クルージング当日は朝から風が強かったのでどうなることか心配でしたが、実際に沖へ出てみると想像していたよりは揺れなく、冬の澄んだ空気だからこそ楽しめるクルーズ体験となりました。通常だと湿気が多く見えない距離にある島が見えたと、船長が興奮するくらい条件が整った日に当たったようです。浮島と呼ばれる蜃気楼の一種も発生しました。冬の瀬戸内海で条件が揃うと見られる現象で、海の上に島が浮かんでいるように見えることから、この名前が付けられたそうです。また、多島海の瀬戸内海らしく、左右には大小さまざまな島が現れては過ぎ去り、景色の変化も堪能できました。
 追い風に乗ったこともあり、予定よりも早く牛窓に到着しました。ホテルが専用の桟橋を持っているので、乗船したカタマラン船でホテル正面に接岸。こんな体験ができるホテルが日本にもあるのです。
 そして、美しい夕日。瀬戸は日暮れて夕波小波。この夕日を眺めていれば、これから先の生活も大丈夫だと、勝手に思ってしまうのでした。夕食にはギリシャ料理を楽しみ、日本のエーゲ海を堪能する半日を過ごせました。

ホテルリマーニから眺める瀬戸内海に沈みゆく夕日
冬の瀬戸内海で条件が揃うと見られる浮島現象(画像が荒くて申し訳ございません)
ホテル・リマーニの港に進むカタマラン船。
ホテルの桟橋に入港したカタマラン船

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