【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2024年09月27日

【帰着レポート】「佐陀神能」と「海神楽」を鑑賞 古代出雲神話と遺跡の旅

〈2024年9月12日(木)~2024年9月16日(月) 添乗員:大阪支店 八百屋健太〉

残暑厳しい9月中旬に出雲、石見で行われる特別な二つの「神楽」を鑑賞する旅に出かけてきました。神話の世界が現代に息づく島根県の神社と古代遺跡を巡る旅、その一部をご紹介します。

神話の国“出雲”と“石見”で趣の異なる「神楽」を鑑賞

古の形を今に伝える出雲の「佐陀神能」は厳かな空気の中で舞われ、観客も静かに見守ります。それとは対照的なのが「石見神楽」、煌びやかな装束を身を纏った武者や鬼が所狭しと舞い踊り、時には舞台から飛び出し客席にまでやって来ます。実際に神楽を舞っている方に解説していただき、より一層理解が深まりました。

佐陀神能 ※神事のため写真撮影はできません。雰囲気だけをお届けします。

幻想的な雰囲気の佐太神社で行われた「佐陀神能」
演目は「三韓」、終演後に保存会の会長さんが説明してくれました

岩見神楽

山伏姿の源頼光一行が酒呑童子ら鬼の征伐に向かいます
渡辺綱、坂田金時が大江山の鬼と激しい戦いを繰り広げます
石見神楽の代表演目「八岐大蛇」は大迫力!
須佐之男命が見事にオロチを成敗し会場は大盛り上がり‼
石見神楽温泉津舞子連中の創作演目「龍神」
この鬼を演じたのが神楽面作者の小林泰三さん。翌日、小林さんの工房を訪ねました。

神話の国「出雲」の数々の神社にお詣りしました

出雲の国には神話をもとにしたお社が数多く鎮座しています。神々を祀るこれらの神社をこの地のガイドさんと一緒に訪ね、縁起や地元の人しか知らないような面白い話を伺いました。

美保神社は全国3000以上あるえびす様の総本宮です
須佐之男命を祀る須佐神社は出雲地方を代表するパワースポットです
神魂(かもす)神社の本殿は現存する日本最古の大社造りで国宝(※本殿は写真撮影できません)

博物館で学んでから実物を見る、これは分かりやすい!

今回の旅では、博物館やガイダンスで専門の解説員の話を伺い、その後に実際の遺跡や神社、発掘現場を訪ねました。博物館で本物を見てきたからこそ、それがどういった場所でどのような状態で発掘されたかがよく分かりました。

古代出雲歴史博物館で巨大神殿の説明を受けます
ガイドさんと一緒に出雲大社に参拝し当時の神殿を想像
荒神谷遺跡から出土した銅剣(※古代出雲歴史博物館収蔵)
昭和58年、この現場から銅剣358本が出土しました
加茂岩倉遺跡から出土した銅鐸(※古代出雲歴史博物館収蔵)
一カ所の出土としては全国最多の39個の銅鐸が出土
出雲弥生の森博物館で四隅突出型墳丘墓の模型を見学
西谷墳墓群では本物の古墳に登ったり内部の見学ができます

国引き神話の地を巡り、島根の地理について学びました

『出雲国風土記』の冒頭を飾る国引き神話は、古の人々がつくり伝えた豪壮雄大なドラマ、ツアーでは佐比売山(三瓶)や火の神岳(大山)山麓、薗の長浜に弓ヶ浜を訪れ、神話に由来する出雲の地理にも詳しくなりました。

杵築のみさきを引っ張ってつなぎとめた綱が薗の長浜(稲佐の浜)
狭田の国、闇見の国、高志の国をつなぎとめたが夜見の島(弓ヶ浜)
三瓶山の噴火で埋もれた縄文時代の杉を保存展示する「さんべ縄文の森ミュージアム」
「GARB CLIFF TERRACE IZUMO」にて日本海に沈む夕日を見ながらの夕食

今回の旅では、出雲神話を軸に多くの神社、遺跡と博物館を巡りました。古事記の多くの部分を占める出雲神話について聞いたことはあってもピンとくることはありませんでしたが、こうやって詳しく訪ね、脈々と伝わる神楽を見ることにより、現代にも生き続けていることが分かりました。今回は天候の関係で「海神楽」が室内での開催になってしまいましたが、来年もこの企画は行いたいと思います。

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