【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2022年07月04日

【帰着レポート】世界自然遺産 小笠原諸島・父島と母島への旅(6日間)

〈2022年6月29日~7月4日 6日間 添乗員:東京本社営業部 笹島侑弥〉

<6/29発・添乗員:東京本社営業部 笹島 侑弥>

高台から見下ろす父島の大村地区とおがさわら丸

小笠原諸島は沖縄とほぼ同じ緯度の北太平洋に浮かぶ島々。島へのアクセスは週に1往復の船便のみで、東京からは24時間を要するまさしく絶海の島々です。アクセスの難しさや世界自然遺産に登録されたこともあり、人生で一度は行ってみたい旅人あこがれの地とも言われています。

東京港・竹芝桟橋から長い航海が始まります

東京港・竹芝桟橋から小笠原諸島を結ぶ唯一の定期船「おがさわら丸」。多くの人に見送られながら、小笠原諸島に向けて約1,000㎞の旅が始まりました。出航後はレインボーブリッジ、大井のコンテナ埠頭、そして海ほたる、さらには横浜や横須賀の町並みなど、見どころが続きます。

船尾デッキより遠ざかる東京の町並みを見る
船内の共有スペース。こことは別に広いレストランもございます

小回りの利く小型船でボニンブルーの海へ

いよいよ小笠原諸島・父島に到着。下船後はボートに乗り込み、ボニンブルーの海クルーズへ出かけました。残念ながら荒天により、世界遺産区域の無人島・南島には上陸できませんでしたが、それを忘れさせてくれるような嬉しい出会いも。他の船からの連絡を受け南島近くの海域に向かうと約50頭のイルカの群れが。現地のガイドもこれほど大規模な群れは1か月に一度だと言っていました。

ボートから見るボニンブルーの海
50頭を超えるハシナガイルカの大きな群れに出会えました

世界遺産・父島を巡ります

滞在2日目は世界遺産・父島の島内観光です。父島は車で1時間あればぐるっと一周できるほどですが、島民のほとんどが暮らす北部の大村地区や美しいビーチが点在する西側の海岸、急峻な地形を持つ東部など、バラエティーに富んでいます。特に亜熱帯らしい森林が残るのが東部の東平。ここには一時期激減した小笠原諸島の固有種アカガシラカラスバトを守るための保護区域「アカガシラカラスバトサンクチュアリ」があり、資格のあるガイドとともにしか入ることが許されない、文字通りの聖域です。今回は彼らには出会えませんでしたが、またいずれ正常な個体数に戻れば気軽に会うこともできるでしょう。

亜熱帯の森を歩きながら、世界遺産登録の秘密をガイドが教えてくれます
島を知り尽くしたガイドとともに絶景スポットを回ります
父島随一の展望スポット「長崎展望台」
「アカガシラカラスバトサンクチュアリ」 には入域人数制限があります

滞在はホテル「ホライズン」

宿泊いただいたホテルは、平成6年に上皇、上皇后両陛下が父島を訪れた際にご宿泊された「ホライズン」です。リゾート風の外装・内装、扇浦海岸の目の前に位置する立地の良さ、そして島魚にこだわったお食事が特徴です。3連泊最後の夜には上皇、上皇后両陛下行幸の際に出されたメニューを再現した「アニバーサリーメニュー」が提供されました。

今回お使いいただいたホテル「ホライズン」
ホテルからは徒歩30秒でビーチへ。キャタピラの跡のように見えるのは産卵のために上陸したウミガメの足跡です

父島からさらに南へ2時間。母島への日帰り旅行も

父島からさらに50㎞南に位置し、約450人が住む母島は、現在日本で人が定住している場所としては最も訪れるのに時間がかかる場所です。東京からは約27時間。時間だけで考えれば南アフリカのケープタウンやブエノスアイレスを訪ねるよりも時間がかかりる、まさしく最果ての島です。穏やかに時間が流れる母島独特の空気感はどこか懐かしく、得も言われぬ落ち着きを覚えるものでした。到着後はバンに乗り込み島内観光。捕鯨で栄えた頃に使われた港や集落、今は朽ち果ててしまった小学校跡などを見学しました。最後には母島でも最も南にある「都道最南端の碑」で記念撮影。「端」と名の付くものは旅人の大好物です。

ははじま丸から見る母島の中心地「元地集落」
廃校になった母島の小学校跡。グラウンドはジャングルと化しています

別れの時、寂しさをぐっと堪えて帰路につきます

出発5日目、小笠原での滞在も終わり、名残惜しくも再度おがさわら丸に乗り込み島を後にします。港にはわざわざ島民が来て見送りを。船が出港すると「さようなら」ではなく「いってらっしゃい」と声が。乗客は島民の中にそれぞれがお世話になった人を見つけ、「いってきます」と声を返すのです。そんな島民たちが見えなくなると、今度は右舷にたくさんのボートが寄ってきました。私は勝手に「小笠原のお別れ船団」と呼んでいますが、ほとんどは島のガイドたちです。彼らは歓声に応えるように次々と船からのダイブを。最後は海上保安庁のボートの華麗なターンで締めくくりです。
やがて東京へ向け速度を上げてゆくおがさわら丸…。

小笠原のお別れ船団。全力の見送りに目頭が熱くなります
デッキから見るお別れの夕日

旅行には最低でも6日、24時間の航海に耐えねばならないなど、訪問自体が高いハードルとなる小笠原諸島ですが、それゆえに観光開発が進むことなく今でも美しい自然景観が残ります。旅をして感じたことは、温かい島の人々。何かと息の詰まることの多い都会での暮らしに疲れたと思ったら、何も考えず小笠原へどうぞ。

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