【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2021年06月11日

【帰着レポート】世界遺産白神山地を歩く旅【4日間】

2021年6月8日(火)~6月11日(金) 4日間 添乗員:東京支店 若生 春香

<6/8発・添乗員:東京支店 若生春香>

青森県から秋田県にまたがる山地帯「世界遺産 白神山地を歩く旅」へと添乗してまいりました。青池に代表される十二湖でのハイキングの様子や日本海岸沿いのシービュードライブ、海の幸や弘前フレンチを中心としたお食事については、5月25日発「世界遺産白神幸を歩く旅」の渋江恭子添乗員のレポートをご覧ください。ここではまだ取り上げられていなかった観光の一部をご紹介します。

ツアータイトルにもある白神山地は、1993年、日本で初めてのユネスコ世界遺産に登録されました。約5000万年前の北極周辺の植生に近いブナ原生林が見られ、「人々の暮らし」との関係の中で生態系が育まれていき、その広大な敷地は13万haにも及びます。世界遺産区域は人為の影響を受けないよう青森県・秋田県の両県により厳重に管理されていますが、世界遺産の緩衝地域など一部地域は人の立ち入りが許可されています。また2県にまたがる広大な世界遺産のため、訪れる場所によって見える景色は大きく異なるのもまた白神山地を歩くうえで興味深いポイントでしょう。今回は、その中でも青インクを流したような神秘的様相の見られる青池を代表する十二湖と、暗門地区のハイキングへとご案内いたしました。

アオーネ白神十二湖に宿泊しました

 広大な白神山地にはいくつかの散策コースがありますが、中でもこの十二湖エリアは最も手軽に散策できるエリアであり、かつブナの原生林とあわせて湖沼の神秘的な景色をご覧いただけます。原生林の生態系を守るため、周辺には他の宿泊施設はほとんどありませんが、十二湖の麓にある「アオーネ白神十二湖」は十二湖の観光やトレッキングの滞在拠点に便利な自然体験型宿泊施設であることから人気を集めています。今回は贅沢に2連泊し、ゆったりと十二湖の散策、そして十二湖の麓での滞在をお楽しみいただきました。

「アオーネ白神十二湖」の位置する深浦町(旧岩崎村)はフィンランドのサンタクロース・フィンランド協会と協定を結んでおり、かつては「サンタランド白神」という名の宿泊施設でした。そのため現在でもフィンランドの面影が至る所に残されています。お部屋は木の温かみがある、まるで北欧にいるようなコテージと、和室タイプのお部屋に分かれています。面白いことに、施設にはそれぞれこの辺りで見ることのできる鳥の名前が付けられています。レストラン「アカショウビン」では2夜連続で、ご夕食に「十二湖幻の魚」とも呼ばれているイトウをお召し上がりいただきました。イトウ以外にも、もち米をすりつぶして丸めた「だまこ鍋」や深浦牛のすき鍋など、青森県産品の食材をふんだんに使用したお食事をお楽しみいただきました。

また、施設内にある展望台に上ってみると、日本海岸沿いを走る五能線、白神十二湖の日本キャニオンや崩山など、実際にハイキングで訪れた十二湖の景色が広がっていました。「アオーネ白神十二湖」での宿泊を通して、自然豊かな生態系によって作り出された十二湖に流れるゆったりとした時間をお楽しみいただきました。

温かい木のぬくもりのあるコテージ
展望台からは、五能線が見えました

大浴場施設もサンタの帽子の形をしています
ご夕食では、イトウの握りを

リフトを使って楽しむ津軽富士「岩木山」

 3日目の午後は、「津軽富士」とも呼ばれている岩木山の9合目までご案内しました。津軽岩木スカイラインの入り口から8合目までは、まるで日光いろは坂のような、くねくねとした曲がり角がなんと  全部で69回も続きます。今回は敏腕ドライバーさんのおかげで、誰一人乗り物酔いすることなく、無事に8合目まで到着しました。

 8合目からは、バスからリフトに乗りかえて9合目にある展望台へ。10分ほどリフトに揺られ、あっという間に到着です。岩木山の9合目付近は標高1470mもあるため、気温も下がることが予想されましたが、天候にも恵まれとても過ごしやすい気候でした。また今回は特別に、貸切状態でゆっくりとした時間をお過ごしいただきました。リフトを降り、展望台から山頂まではさらに10分ほど、険しい岩道を登っていきます。今回は体力のある方ばかりで、皆様楽々と山頂へと登っていらっしゃいましたね。途中、ミチノクコザクラやミヤマキンバイも運よく目にすることができました。

のんびりとリフトからの景色もお楽しみいただきました
バスとリフトを乗り継ぎ、ようやく展望台に
特別に、展望台を貸し切っての訪問です
天候にも恵まれ、遠くまで一望できました

手つかずのブナ林が広がる暗門地区へ

 旅の最終日に向かったのは、白神山地は中津軽郡西木目屋村に位置する暗門地区のハイキングです。世界遺産区域は人為の影響を受けないよう青森県・秋田県の両県により厳重に管理されていますが、世界遺産の緩衝地域など一部地域は人の立ち入りが許可されています。4日目にご案内した暗門地区のハイキングは、そんな世界遺産区域の玄関口となる緩衝地域にあたるため、十二湖とはまた違った、原生的なブナ林が果てしなく広がる景色が広がっていました。

弘前市内からバスに乗り、1時間ほどで到着しました。2日目の十二湖とは違い、まさに人の手つかずのブナ林の中を歩く、世界遺産・白神山地らしい原生的な景色の中散策をお楽しみいただきました。ブナには2つの種類があると言われておりますが、東北地方のブナは白みがかかっていることが特徴だそう。歩いていると、ブナの平均寿命は平均で300年ほどですが、散策の途中では、芽が出たばかりのブナの赤ちゃんや、熊の餌になるというブナの実などを発見しました。また、所々では湧水が出ており、新鮮な軟水の飲み比べや、山ぶどう、ぎんらんのお花の匂いを嗅いでいただくなど、2時間少しのハイキングではありましたが、とても充実した時間をお過ごしいただきました。

木道の階段を上り、ハイキングスタートです
ところどころ、自然の湧水を飲んで休憩しました
原生的なブナ林の景色が一面に広がります
ご昼食には、マタギ飯弁当を

白神山地を歩く、今回の旅。その神秘的な魅力を体感できるのはハイキングだけではありません。宿泊では土地のものをふんだんに取り入れたお食事に、どこからか聞こえる小鳥のさえずりの音、車窓からの豊かな緑の景色—旅行中、様々な場所で、豊かなブナの原生林によって生み出された恩恵を授かることができました。白神山地 十二湖、暗門地区をはじめ、岩木山や日本海岸沿いの千畳敷海岸など、その周辺地域の魅力にも触れることのできる旅でした。秋になると紅葉で木々は色づき、また新緑の時期とは異なる表情で私たちを出迎えてくれます。是非いま一度、この白神山地の神秘を訪ねてみてはいかがでしょうか。

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