【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2021年06月07日

【帰着レポート】2つの観光列車で楽しむ 津軽・下北と白神山地の旅 【6日間】

2021年5月28日(金)~6月2日(水) 6日間 添乗員:東京支店 山田 周

<5/28発・添乗員:東京支店 山田 周>                                  新緑の美しい季節に、津軽、下北半島、白神山地、三陸海岸などの県南まで、青森県を5泊6日で一周してまいりました。青森県の有名な自然景勝地、人気スポットのほとんどすべてを訪れ、雄大な北海道にまさるとも劣らない大自然の絶景を2つの景勝鉄道、フェリー、バスで存分に楽しみ、ハイライトとなる白神山地ではゆっくり時間を過ごす贅沢な旅でした。

ホテル竜飛から津軽海峡、下北半島、北海道の雄大な大地を望む

五能線「リゾートしらかみ号」の車窓より緑の大地、白銀の岩木山、紺碧の海と青空がどこまでも続く

青森県を代表する人気の景勝鉄道・五能線の弘前駅から十二湖駅までの区間は、多くの鉄道ファン、写真家が日本一の景勝ルートに挙げるほどの人気区間です。新緑の美しい5月末に、これ以上ないというくらいの快晴に恵まれたにもかかわらず、4両編成の観光列車「リゾートしらかみ号」は私たち以外に個人客が十数名ほどしか乗車していませんでした。弘前駅を出発、前半は津軽平野の田園風景、津軽富士と称される岩木山が見る角度によって形状が変わる変化に富んだ車窓風景を楽しみました。津軽三味線発祥の地「五所川原」から地元の三味線演奏家が乗り込み、津軽民謡の生演奏を披露してくれました。鯵ヶ沢駅から十二湖駅までは日本海沿岸の入り組んだ海岸線が延々と続き、有名な景勝地の千畳敷海岸では十数分間停車時間を利用して、海岸散歩も楽しみました。次から次へと変わる車窓風景を楽しむ2時間40分はあっという間に過ぎ、今回の旅のハイライトの白神山地の玄関口の十二湖駅で下車しました。

五能線の千畳敷駅で下車、太宰治の小説津軽の舞台を歩く
名峰「岩木山」と津軽平野の田園風景がどこまでも続く
五所川原の津軽三味線・生演奏で大盛り上がり
何気なく見えてくる風景が心に残るひととき
変化に富んだ海岸線に写真撮影の手が止まらない

世界遺産の白神山地(十二湖周辺)で青池、湧き壺池、ブナの自然林を歩く

青森県を代表する世界遺産の白神山地では一番人気の青池周辺散策コースを選びました。神秘的な青池、湧壺の池、ブナの自然林など、アップダウンの少ない整備された道を約1時間半程度、ネイチャーガイドの青山さんの解説を聞きながらのんびりと歩きました。今回は50年に一度しか咲かない珍しい笹の花の開花もみることができました。

幻想的な青池をデッキテラスから一望。静寂に包まれた大自然の真っ只中で過ごす贅沢な時間。
50年に一度しか咲かない笹の花の開花に遭遇
手付かずのブナ自然林とシダの群生地を歩く

太宰治の小説「津軽」の道を辿る 蟹田港~龍飛崎~金木~弘前

弘前から十二湖駅までの五能線、八戸から下北までの「リゾートあすなろ」の2つの区間を観光列車でお楽しみいただきましたが、この人気景勝ルートにまさるとも劣らないのが下北半島から陸奥湾フェリーで津軽に渡り、蟹田港から津軽半島最北端の龍飛崎、五所川原、金木、弘前までの区間です。太宰治が小説「津軽」で紹介し、自身が辿った道でもあります。蟹田港から龍飛崎までは北海道新幹線の高架橋沿いを進み、途中、青函トンネルの入り口がある今別町を通過、源義経が密かに落ち延びて天馬に乗って北海道に渡るという伝説の地の三厩(みんまや)からは下北半島、北海道を背後に津軽海峡の海と青空、素朴な集落のコントラストが、まるで映画のワンシーンのようでした。最北端の龍飛崎で津軽海峡、北海道を間近に見た後、津軽海峡を背にして日本海側の山道を下り、五所川原市・金木で太宰治の生家「斜陽館」を訪問、弘前までは、のどかな田園風景、リンゴ畑が延々と続き、名峰「岩木山」が見る角度によって形状が変わる様を弘前までご覧いただきました。青森県には数多くの絶景ルートがありますが特に印象に残りました。

龍飛崎の先には津軽海峡。北海道の雄大な大地が背後に聳える
日本海側から津軽、北海道の大地を眺めながらの絶景ドライブを楽しみました。
「斜陽館」で太宰治の小説に出てくるエピソードをふりかえる
延々と続くリンゴ畑の背後に名峰「岩木山」

八戸の舘鼻岸壁朝市は東北の真の魅力を感じられる場所です。

青森県南部の八戸を観光目的で訪問する方は本当に少ないのですが、2つの素晴らしい見どころをご紹介します。毎週日曜日の早朝から9時ごろまで開催される日本最大級の朝市は八戸市内中心からバスで約15分の舘鼻漁港で開催されます。観光客よりも漁師さんや地元の方が早朝から朝食を食べにきたり、海産物、野菜、食料品などを買いに来る場所です。ありとあらゆるジャンルの屋台が出店され、価格も非常に安く、お得なため、最近では青森県外から車で訪れるリピーターの方が増えているとのことです。私たちは始発バスで朝市を訪問しましたが、朝6時過ぎの時点でなかなかの盛況でした。ご希望のかたは海産物や名物の苺煮(ホタテとウニのお吸い物)の屋台で試食を楽しむこともできます。

早朝6時過ぎの時点で盛況の舘鼻岸壁朝市。青森のB級グルメ屋台が人気です
初夏は名産のウニが旬の季節です
大粒の牡蠣が1個300円(4個で1000円)

三陸復興国立公園 みちのく潮風トレイルと種差海岸を歩く

 三陸海岸の4県(青森、岩手、宮城、福島)に1000km以上のみちのく潮風トレイルが全線開通したのは2019年6月のことですが、北の終点となるのがウミネコの繁殖地として天然記念物に指定されている蕪島神社です。5~6月はちょうど繁殖期で、小さな雛の子育て真っ最中のウミネコを間近にご覧いただくことができました。三陸復興国立公園随一の花の名所「種差海岸」はみちのく潮風トレイルのハイライトとなる場所です。海抜0mに咲く高山植物ニッコウキスゲと浜辺に咲くハマナスなどの花が共存する珍しい植生で、初夏から秋まで様々な花を観察することができます。

ウミネコの繁殖地の蕪島神社を訪問
子育て真っ最中のウミネコたち

海抜0m付近に咲く高山植物ニッコウキスゲと浜辺に咲く花が共存する珍しい植生を観察

毎日がハイライト。青森が誇る自然景勝地や景勝ルートのほとんどをご覧いただきました

5泊6日と、少し長めの日数をかけて青森県を巡る日程のため、有名自然景勝地や景勝ルートのほとんどを訪れることができました。新緑真っ盛りの奥入瀬渓流では整備された渓流の遊歩道を歩きながら植物観察、蝦夷ハルゼミや鳥、水のせせらぎの調べを満喫しました。下北半島では八戸駅から下北駅まで観光列車リゾートあすなろに乗車、荒々しい自然景観を車窓より楽しみました。日本三大霊山の恐山菩提寺では白いイソツツジの花が満開でした。

初夏の奥入瀬渓流は水量たっぷりです
リゾートあすなろにて、車窓より陸奥湾を望む
日本三大霊山の恐山ではイソツツジが満開でした
弘前公園から雪を抱く「岩木山」を望む

一年を通じて四季折々の絵になる風景が楽しめる青森県は紅葉の時期以外もおすすめです。ぜひ訪れてみてください。

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