【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2021年06月12日

【帰着レポート】庄内ガストロノミー 鶴岡・酒田の旅

2021年6月8日(火)~6月10日(木)3日間 添乗員:東京支店 池田昂陽

<6月8日発・添乗員 池田昂陽>

山形の庄内地方、鶴岡・酒田を巡る「庄名ガストロノミーの旅」に添乗してまいりました。昨年から何度もツアーが催行され、ご好評いただいているコースです。水田の中に建つホテル「スイデンテラス」やガストロノミーの先駆者、奥田シェフのレストラン「アル・ケッチャーノ」など、ツアーのメインとなるところはこれまでの帰着レポートで数多く取り上げられていますので、ここではまだ取り上げあげられていなかった観光内容の一部をご紹介します。

「丑年御縁年」という特別な暦に訪ねる 「羽黒山五重塔」と出羽三山「三神合祭殿」

国宝「羽黒山五重塔」

開山が約1,400年前と伝えられる羽黒山、月山、湯殿山の出羽三山。出羽三山では、それぞれの開山の年を御縁年としていますが、なかでも最後に開かれた湯殿山の御縁年は、三山の御縁年の中でも最も特別な年とされています。そして、今年、令和3年(2021年)はその”三山の御縁年”の年です。湯殿山の御開山が丑年の開山だったことから、出羽三山が揃った開山成就の丑年が”三山の御縁年”とされ、丑年には三山大神様の力が最も高まるので、この年にお参りをすれば12年お参りをしたのと同じご利益があると伝えられているのです。

 今回は、出羽三山の表玄関とされる「羽黒山」の参道の一部を歩き、国宝の五重塔を訪れ、山頂にある「三神合祭殿」も参拝しました。

 参道の入り口の随神門には「丑年御縁年」の看板があり、特別な年に訪れられたことに感謝しながら歩き始めました。杉の大木と木漏れ日に包まれ、清々しい空気を感じながら歩いていくと、周囲の木々とは違った存在感を放つ杉の木が現れました。「爺杉」と言われる、羽黒山でも最も古い、樹齢一千年を誇る大木です。「爺杉」にパワーをもらい、歩を進めると森の中に五重塔が見えてきました。「羽黒山五重塔」は東北北地方では最古の塔といわれ、最初のものは平将門の創建だそうです。現在の塔は、約600年前に再建されたもの。それでも歴史を感じました。国宝にも指定される高さは29mの三間五層柿葺素木造の五重塔は、森の中という場所に佇む姿には、神聖さに圧倒されました。  ここからはまだまだ階段が続きますが、私たちはここで引き返し、バスで山頂へ向かい「三神合祭殿」を参拝しました。月山・羽黒山・湯殿山の三神を合祭した日本随一の大社殿で、厚さが2.1mもある萱葺の屋根や総漆塗りの内部など、見事でした。この羽黒山に三神が合祭されている理由としては、月山や湯殿山が冬季は雪で参拝も祭典を行うこともできないため、三山の祭典はすべてここで執り行うためです。ここを参拝すれば三山を巡ったことになるとされます。そして今年は「丑年御縁年」ですので、たっぷりとご利益を受けることができたと思います。

参道入り口「随神門」には「丑年御縁年」の看板が
杉の大木の中を歩きました。
厚さ2.1mもある萱葺の屋根が立派な「三神合祭殿」
月山・羽黒山・湯殿山の三神を合祭しています。

国内唯一の「黒い聖母マリア像」 鶴岡カトリック教会

鶴岡では庄内藩ゆかりの場所を観光するのですが、その間に一味違った場所も訪れました。赤い塔屋が目を引く立派なキリスト教会です。この鶴岡カトリック教会は、明治36年にフランス人のダリベル神父によって建てられたもので、ロマネスク様式教会建築の傑作として国の重要文化財に指定されています。特徴は黒い聖母マリア像と窓絵で、黒い聖母マリア像を見られるのは日本でここだけだそうです。旧約聖書にマリアの肌は日焼けで小麦色にという記述があることから、黒いマリア像が作られたと言われています。窓絵はステンドグラスを設置する費用がなかったために、窓と窓の間に絵を差し込んでいるというもので非常に珍しいものです。日本家屋のお屋敷などの見学の合間に、ちょっぴり海外の雰囲気を感じられる素敵な場所でした。

国内ではここでしか見ることのできない貴重な「黒い聖母マリア像」
窓と窓の間に絵を差し込んでいる「窓絵」
赤い塔屋と白亜の教会
カトリック教会内部

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