【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2021年03月23日

【帰着レポート】鹿児島の秘島 麗しの甑島周遊の旅【4日間】

2021年3月15日(月)~3月18日(木) 4日間 添乗員:九州支店 光武 千穂

<3/15発 添乗員:九州支店 光武千穂>

鹿児島県の薩摩川内市にある川内港から西へ約26km、東シナ海に浮かぶ甑島(こしきしま)—。

人口5,000人程のあまり耳馴染みのない島ですが、九州本土から高速船に乗って約1時間で訪れることができます。昨年ようやく中甑島と下甑島を結ぶ甑大橋が完成し、上甑・中甑・下甑の3つの島が陸路で結ばれたため、甑列島の主要な島を効率よく巡ることができるようになりました。昨年秋に続き、今年も甑島を訪ねる旅にご案内します。

「9/20発 麗しの甑島周遊の旅」添乗員・柴尾祐樹の帰着後レポートはこちら

一足先に春の陽気を感じられる甑島へ

下甑島のホテル・親和館。満開の陽光桜がお迎え
高速船内は観光列車「ななつ星」等を手掛けた水戸岡鋭治さんのデザインです
下甑島・長浜港 ホテルは丘の上に位置しています
天気が良い日にはホテル前にある展望台から朝日が見えます

 暖かな陽射しを浴びながら、下甑島の長浜港へ到着です。今日から3連泊する「ホテル・親和館」では満開の陽光桜が迎えてくれ、一足先に春を感じられました。夕食は、料理長が厳選した新鮮な海鮮や地元食材を使ったお食事に舌鼓を打ちます。

甑島名物のきびなごのお刺身
新メニューのいももち 優しい味付けで好評でした
かつおの漬けとぶりのお刺身 その日獲れた新鮮な魚介ばかりです
鹿児島黒豚の陶板焼き
料理長が自ら仕入れに行き、その日の食材を見て毎日のメニューを決めるそう

下甑島を一日かけて巡ります

 午前中は「こしきの塩作り体験」を楽しみます。海水を煮詰める間、体験をさせてもらう「こしきの塩」のオーナー有馬さんの説明を聞きます。鉄釜と薪でじっくりと海水煮る焚き窯式という一番労力と時間がかかるやり方にこだわって作る「こしきの塩」は鉄分も豊富で味わいも全く違うとのこと。お話を聞いてお土産にこの塩をお買い求めいただく方も多くいらっしゃいました。今回は、自分たちが作った塩をかけて焼いたキビナゴを頂きます。

自分たちで作った塩をかけて食します
薪は自らで割っているそうです
昔ながらの鉄の鍋で煮詰めて塩を作ります

 昼食は「カフェ・恋四木」にて。ここでもメヒカリやタカエビのから揚げといった甑島の海鮮を味わいました。昼食後は武家屋敷通りの散策です。下甑麓武家屋敷通りの起源は、鎌倉時代・小川氏の頃まで遡ります。手打と呼ばれるこの辺りの地域には、かつて源平合戦で敗れた平氏がこの土地に流れ着き、ここは住むのに良さそうだと手を打ったことからその名が付けられたそうです。玉石垣の風情ある町並みが続きます。

カフェ恋四木
メヒカリのから揚げ
カフェ恋四木の目の前は下甑麓武家屋敷通りです

 下甑武家屋敷通りを歩いているとガイドさんがふと立ち止まり、丘の上にある手打診療所を指さしました。漫画やドラマで知られる「Dr.コトー診療所」(山田貴敏・作)の舞台は甑島で、主人公・Dr.コトーのモデルである瀬戸上健二郎先生が院長を務められた手打診療所は下甑島に位置しています。先生が甑島にやってきたのは1978年で、当初半年だけの約束で着任したのは有名な話です。瀬戸上先生は、離島であるがゆえ様々な困難を抱える甑島の医療環境の乏しさに気づき、CT機器や人工透析、本土の病院とデータ画像をやり取りして遠隔医療を可能とし、新しい技術を導入しました。そして39年間、甑島の医療環境を整えるために尽力されました。今では離島医療の最先端となった甑島には、全国から研修医がやってくるそうです。

下甑島郷土資料館の奥に見える建物は手打診療所

 午後、下甑島の北部へ向かいます。下甑島と中甑島を結ぶ甑大橋が見える鳥の巣山展望所鹿島断崖を間近に望む夜萩丸山展望台を訪ねます。恐竜が生きた時代から何万年もの時を経て積み重なった地層は甑島の歴史の深さを感じられます。

 夕刻、下甑島の西側に位置する瀬々野浦へ。海に沈む淡い夕日が甑島のシンボル、ナポレオン岩を照らします。

鹿島断崖
鳥の巣山展望所
瀬々野浦地区のナポレオン岩

甑大橋を渡り、中甑島・上甑島を訪ねます

 翌日、いよいよ甑大橋を渡ります。朝はほとんど車も通らず、バスを停めて橋の上に降りてみました。この甑大橋の開通によって、上甑・中甑・下甑の3つの島を陸路で行き交うことができるようになり、ガイドさん曰く島の物流や交通網が大きく変わったとのことでした。

甑大橋
甑島はウミネコの南限生息地

 中甑港に到着後、甑島の観光名所・断崖クルーズに乗船です。先ほどバスで渡った甑大橋を今度は船上から見上げます。橋をくぐりぬけると、甑大橋の傍の岩場にいたウミネコが餌のキビナゴを狙って近づいてきます。やがて高さ150mの鹿島断崖やドーナツ状にくり抜かれた奇岩を間近にご覧いただく約1時間のクルージングをお楽しみいただきました。

甑大橋の下を船でくぐります
断崖クルーズ
クルーズ中ウミネコが近くにやってきます
キビナゴのお刺身と海鮮焼き

 本日上甑島での昼食は、海聖丸にて海鮮焼きセットをご賞味いただきました。その日獲れたばかりの新鮮な魚介を食べさせてくれます。ここのキビナゴのお刺身は、頭とハラワタを取り除いただけですが、プリプリとした歯ごたえと甘みのある身がまた格別でした。焼き物はキビナゴと海老、ホタテを頂きます。甑島ならではの海鮮尽くしの昼食でした。

 午後、甑島のなかで最も美しい景色の一つ、長目の浜を訪ねます。かつてこの地を訪れた薩摩藩2代目当主・島津光久公が、あまりの美しさに“眺めの浜”と褒めたたえ、それが次第に長目の浜と呼ばれるようになったのだとか。約4キロにわたって伸びる白い砂浜が青い海と深緑の池を隔てる珍しい場所です。

長目の浜

 今回は3連泊し、下甑島と上甑島・中甑島それぞれ一日かけてじっくりと訪ねました。地元ガイドさんの熱心な説明を聞きながら訪れることで、まだまだ知られざる甑島の魅力を感じていただけたと思います。観光客が少ない今だからこそ、ぜひ訪ねて頂きたい訪問地です。

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