【国内】帰着しました。添乗員レポート

【国内】帰着しました。添乗員レポート
2021年12月12日
【帰着レポート】謎の与那国島 神秘の旅
2021年12月8日~12月12日 5日間 添乗員:東京支店 田澤 桃菜
<12/8発・添乗員 田澤 桃菜>
日本の最果て・与那国島。今年2月の発表以来、ご好評いただき今回で7本目の出発となりました。通常は、石垣島からフェリーを使った日帰り観光が多いですが、丸2日かけて島の見どころをじっくり巡ります。 ツアーの前後は那覇で宿泊し、与那国でゆとりの2連泊。 小さな島だからこそ、連泊することでそこで暮らす人々の様子が見えてきます。
本レポートでは、過去の帰着レポートでお伝えしきれなかった島の魅力についてご紹介いたします。


天然記念物ヨナグニウマとのふれあい
与那国島では、野生のヨナグニウマがあちらこちらで草を食んでいます。ただし、野生とはいえ規定の範囲内から出てしまわぬよう、道路にはバリケードと呼ばれる溝が設けられています。ヨナグニウマは日本に8種残っている日本在来馬の1種で、1969年に与那国町の天然記念物に指定されました。特徴としては、競馬に使われるサラブレッドより約50cm体高が低いこと、毛の色は茶色のみで、白い模様はありません。今回、「与那国馬クラブ 風馬」さんにお邪魔し、ウマとのふれあいや体験乗馬をお楽しみいただきました。ヨナグニウマの体の小ささから、人間が乗って大丈夫かと心配しましたが、50年前までは米やサトウキビなど重い荷物を背中に載せて、人と一緒に働いてきた動物。今でもその名残りがあり、ヨナグニウマは足腰が強く、蹄が硬いので足元の悪い山道でも大丈夫だそうです。(※安全のため、体重70kg以上のお客様は騎乗していただくことができません。)


日本最西端で味わう新鮮な海の幸
私たちの宿泊した久部良地区の港には、漁協食堂というローカルな雰囲気溢れる食堂があります。お昼の時間が近づくにつれて、次から次へとお客さんがやって来て、あっという間に満席です。それだけ地元の方々に愛されているお店なのだとわかりました。
今回いただいたのは刺盛定食。カジキ・カジキのハラゴ・ビンナガマグロ・チョウチンマチと4種のネタが盛られていました。与那国島の漁業の中心はカジキ漁で、島でのお食事はカジキが中心となります。今回いただいたカジキのハラゴは、所謂カジキのトロの部分にあたり、鮮度が命のため海から上がってすぐ食べられるここならではのお刺身です。また、むちむちとした食感が癖になるチョウチンマチは、別名ハチビキといい、大きな口が広がっている姿が提灯のように見えることから、沖縄ではチョウチンマチと呼ばれています。赤身と白身の中間にある肉質で、その見た目から流通では人気がなく、主に地元でしか出回ることはないそう。与那国の冬の味覚として地元に愛されるだけあり、しっかりとした噛み応えが大変美味でした。


琉球王府への貢納品として織り継がれた与那国織
日本には、経済産業大臣が指定した伝統的工芸品が236品目あります。そのうちのひとつ与那国織は、立体的な花模様が特徴の「花織」、かつて島の日常着だった綿麻織物の「ドゥタティ」、赤・黄・青・黒の糸を市松模様に織り込む「シダディ」、ドゥタティの帯として用いる「カガンヌブー」の4つが国の伝統的工芸品に指定されています。今回、我々は自由行動で与那国町伝統工芸館を訪れました。ここは、戦後途絶えていた与那国織を復活させるために1979年に建てられ、伝統を継承するため定期的に研修会が開かれています。私たちが訪れた日は、あいにく研修生は不在でしたが、染色の行程についての説明や実際に使われる織機、製品などを見ることができました。ガジュマルやシャリンバイ、フクギやハイビスカスなど、全て島で採れる天然の植物が染液の材料となり、どれも優しい風合いが特徴です。決して広い施設ではありませんが、島の伝統工芸を知る貴重な施設かと思いますので、是非皆様も足をお運びください。





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