佳景・名景・絶景
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2021年04月17日
千本のしだれ桜 高見の郷 (奈良県東吉野村)
『旅のひろば』編集部 上釜一郎
4月15日から4日間の日程で写真撮影ツアー「日本の絶景 吉野山の春景色」に来ています。今年は日本全国の桜が記録的な速さで開花し、吉野山も例外なく、本日現在(4月16日)ほぼ山桜は葉桜(これはこれでみずみずしく生命力を感じる美しさなのですが)で一部の八重桜が残っているだけになっています。ご参加の皆様も声には出さないものの、桜を楽しみにして来たのにその落胆ぶりは……。
そこで急遽、吉野町のお隣、東吉野村の「高見の郷」を訪ねることに。実はここは全国的には知名度があまり高くないものの、地元では知る人ぞ知る桜の名所なのです。ここのどこがすごいかというと、日本でもしだれ桜だけで1000本という規模で見られる場所だからです。標高が吉野山よりも高く、山桜より遅咲きのしだれ桜とあって、まだまだたくさん咲いていました。「高見の郷」の公式ホームページによると、こんな文章が(現文転載)。
「しだれ桜 高見の郷」の誕生について
私の家系はもともと檜(ひのき)や杉を育てる林業を営んでいました。
しかし、林業の衰退に伴い山はだんだん荒れて行きました。
そんな時、山を有効活用できないかと考えていた父と
花が好きで県外まで見に行く母から「高見の郷」は誕生しました。
日本全国桜の名所はたくさんありますが、しだれ桜ばかり1000本は大変珍しいです。
桜の成長を、私たちとともに見守っていただければ幸いです。
高見の郷 代表 島崎照章
と。何と、この天空に続くしだれ桜の庭園は私庭なんです。皆様もしばしこのページでお花見を楽しんでください。10年後、20年後が楽しみです。
お花見の後は吉野に戻って「花より団子」ならぬ「花より吉野葛」ということでこのコラムでも以前紹介した中井春風堂さんへ。バーチャルではなくリアルツアーでしか絶対に味わえない、賞味期限わずか10分という究極の葛餅と葛切りをみんなでいただきました。お取り寄せももちろんテイクアウトすらできない、これぞ旅の醍醐味で感動でした。
今回の宿泊は吉野山で最も由緒ある旅館と言っても過言でない「竹林院群芳園」。余談ですがワールドのツアーが添乗員を含めお客様全員がPCR検査済みで参加していると話をしたところ、とても驚かれ、「お客様も安心でしょうが、私たちスタッフもとても安心で嬉しいです」と喜ばれました。
【上釜一郎】プロフィール
1964年奈良県生まれ。旅行誌(マガジンハウス/ガリバーほか)からファッション誌(集英社/ COSMOPOLITAN JAPANほか)、広告写真等のカメラマンとして活躍。また、『南オーストラリアのユートピア アデレード』(弊社菊間著・新潮社)『マカオ歴史散歩』『新モンゴル紀行」(ともに弊社菊間著・新潮社とんぼの本)の写真等も撮影。現『旅のひろば』編集部で、各地の視察も行っている。過去には紛争地や、対人地雷問題の取材などの取材経験も多数。1997年にノーベル平和賞を受賞した地雷廃絶国際キャンペーン(International Campaign To Ban Landmines=(ICBL))の日本キャンペーン(JCBL)元運営委員。
現在ワールド航空サービスの知求アカデミー講座で、写真講座の講師も務める。
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