【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2025年01月14日

【帰着レポート】兵庫・香川「伝統受け継ぐ人々と美しき自然と食の恵み」

<2024年10月23日~10月26日 4日間 添乗員:九州支店 光武 千穂>

日本で一番小さな県「香川県」と関西地方で最も大きい「兵庫県」を訪ねる旅に同行いたしました。両県が見てもらいたい知る人ぞ知る景色、文化、食を盛り込んだコースとあって、新たな発見も多い旅でした。また、現地の人々との交流もあり、普段とはひと味違った旅となりました。

【香川県】瀬戸大橋の西に浮かぶ塩飽本島の笠島へ

旅のはじまりは岡山駅。バスで香川県に向かう途中、瀬戸大橋を望む「鷲羽山展望台」に立ち寄りました。穏やかな瀬戸内海にかかる瀬戸大橋、そして美しい島々を眺め、これから向かう塩飽諸島への期待も高まります。塩飽諸島の本島までは香川県の丸亀港から約35分。今度は、瀬戸内海の景色を船上から眺めながら、つかの間の船旅を楽しみます。

丸亀港から本島の港までは地元の人たちと一緒にフェリーで移動
塩飽諸島本島の笠島地区を散策

かつて塩飽水軍と塩飽廻船で栄えた塩飽諸島。その政治・経済の中心地であった本島町の笠島地区は、江戸時代、明治時代に腕の良さで知られた塩飽大工が拠点とした町です。そのため、漆塗りの白壁やなまこ壁、本瓦葺きの屋根の立派な建物が多く残っています。なかでも、築100年を超える「吉田邸」は必見です。今回は内部を貸切見学させてもらい、主の吉田さんに案内をしてもらいました。邸内は細部に至るまで美が宿り、塩飽大工の意匠が光ります。さらに、美術品のコレクションも目を瞠るものばかり。吉田邸に所蔵されていたという伊藤若冲の『鶏図』を間近で見せていただきました。

吉田邸と笠島地区を案内していただいた吉田さんご夫妻
伊藤若冲の『鶏図』の真筆をお披露目 (写真撮影不可のため、ぜひお訪ねになって実際にご覧ください)

【香川県】小さな「まち」の魅力に出会う 坂出、志度、引田

日本で一番小さな都道府県である香川は、市町村の面積も小さく、すぐ隣の市に移動ができます。今回は6つの市町村を巡り、各地でその土地の「自慢の魅力」を教えていただきました。

高松市、坂出市

高松市と坂出市にまたがる五色台に建つ「瀬戸内海歴史民俗資料館」を訪ねました。自然風景に溶け込むような石積の建物が特徴で、先日建物が国の重要文化財に指定されることが決定したばかりです。瀬戸内地域の暮らしや文化に関する収蔵資料も見ごたえがありました。

石積みの建物が特徴の瀬戸内海歴史民俗資料館
五色台からは瀬戸内海の多島美が一望できます

さぬき市

瀬戸内海と讃岐山脈に挟まれた自然豊かな地域です。さぬき市の自慢は、江戸時代の奇才「平賀源内」です。平賀源内が生まれた志度では、平賀家7代目当主、平賀一善さんに町の見どころや平賀家旧邸をご案内いただきました。2025年のNHK大河ドラマ『べらぼう』では、平賀源内が登場するそうなので、今から楽しみです。

平賀家7代目当主にご案内いただき、町歩き
あちこちで平賀源内のモチーフが見られます

東かがわ市

香川県の東端、東かがわ市の「魚源(うおげん)」で、香川自慢のブランド魚「オリーブハマチ」「オリーブ牛」ををいただきました。県魚のハマチと讃岐牛に、県木のオリーブの葉を混ぜたエサを与えた、香川県自慢の食です。オリーブハマチはさっぱりとしていて、程よい歯ごたえが楽しめました。オリーブ牛は、とろけるような柔らかさが絶品で、地元の美食に舌鼓を打ちました。

オリーブハマチ丼はさっぱりとした味で、身は程よい歯ごたえでした
とろけるような柔らかさのオリーブ牛

昼食後は、同市にある引田へ。かつて高松藩では「讃岐三白」と呼ばれる砂糖・塩・綿(米の場合も)が特産品として盛んに生産され、最盛期には日本国内の8割の砂糖をまかない、巨万の富を築きました。「讃州井筒屋敷」にて、伝統的な製法で作られる「和三盆の型抜き体験」をしました。

江戸時代より醤油と酒造りを行っていた商家讃州井筒屋敷
和三盆の型抜き体験をしました

【兵庫県】明石海峡大橋と淡路島を一望できる舞子

3日目は、鳴門市、淡路島をドライブしながら兵庫県の舞子へ。旅の締めくくりは明石海峡大橋を望む「シーサイドホテル舞子ビラ神戸」に宿泊です。翌朝は、舞子公園の散歩へ。かつて舞子の浜と呼ばれた公園一帯は気持ちの良い場所で、明治天皇や要人たちがこよなく愛した場所であることが、よく分かりました。明治時代や大正時代に築かれた洋館や明石大橋などを巡る、気持ちの良い散歩となりました。

レトロな洋館が点在する舞子公園
旧武藤山治邸といった要人の洋館が点在しています

【兵庫県】臨場感溢れる競りの見学、そして明石海峡の恵みをいただく

最終日は「明石漁港」へ。通常は一般人が立ち入ることはできませんが、今回は明石浦漁業協同組合の方に案内いただき、特別に競りの見学をさせてもらいました。明石浦では獲れたばかりの魚を、競りの間も生きたまま扱うため、鮮度が抜群です。次々と運ばれる魚を一瞬で目利きし、卸売業者が競り落としていく様子は圧巻です。

明石浦漁港に次々と運ばれる魚
活気あふれる漁港に競りに参加する人の声が飛び交います

競りの見学後は、明石漁港から仕入れた活魚を使ったお寿司が食べられる「浦正」にて昼食です。漁港で競り落とした魚を10分後には生簀で泳がせるため、どれも鮮度抜群で、”旨い!”の一言でした。昼食後は、明石の台所「魚の棚商店街」を訪れました。あちこちに並ぶ魚介類を見ながら、あれも明石浦漁港からやってきた魚かな? なんて会話をしながら、楽しいそぞろ歩きでした。

新鮮なネタが並ぶ浦正のお寿司ランチ
活気がある魚の棚商店街
魚の棚商店街には鯛のお刺身がずらり

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