町並み百選
町並み百選
2021年01月21日
様々な時間帯で楽しむ京都
本社 プランニング事業本部:吉田 義和
町並み百選、8回目は京都をご案内したいと思います。京都の町並みは語るに及ばす、といったところですし、楽しみ方も千差万別ですので、京都滞在の変わった時間帯に楽しめるお勧めを私目線でご紹介します。
朝飯前に訪れたい清水寺界隈
京都の定番観光地である清水寺。何度も訪れた、という方もぜひ訪れていただきたいのが早朝の清水寺です。清水寺の拝観開始は通年6時。春には日の出とほぼ同時に参拝することが可能です。もちろん日中は人で溢れる二年坂、三年坂もほとんど人通りがありません。少し薄暗い中ですが、古の京の風情を味わえる清々しい時間帯です。人のいない清水の舞台から京の町や次第に明るさを増していく西山連峰をのんびりと眺めるのもまた格別です。長らく行われていた平成の大改修が昨年12月に終わった今、ぜひ今一度朝一番に訪れてみてはいかがでしょうか。
早朝の京都は味覚も楽しい。京の朝を楽しむグルメ
私は学生の頃から京都を丸一日楽しむために夜行バスで訪れる事が多く、到着は早朝5時半頃。まだ町も活動していない時間帯ですが、そんな時間帯でも京都を感じられる早朝の楽しみ(グルメ)を2つご紹介します。一つ目は定番の京都ラーメン。京都駅のすぐ脇に店を構える「本家 第一旭」です。ラーメンと言えば屋台、という時代から京都駅の脇で営業している老舗のラーメン店で、あっさりのスープに九条ネギが乗った伝統の京都ラーメン。特に冬の早朝には体が温まり、1日の観光への活力となります。
2つ目は平安神宮にほど近い、冷泉通りぞいにあるうどん屋、その名も「早起き亭うどん」です。製麺所の一角に位置し、聖護院の湧水を利用して毎朝うどんを造っており、オープンは朝4時。地元の人々が朝、さらっと食べて出かけていく姿も印象的です。定番は京風の出汁に卵とじを落とした「おかあちゃんのうどん」。こちらも朝から体が温まる一品です。
京都でシルクロードを感じる 龍谷ミュージアム
長年シルクロードを担当してきた私が京都でお勧めする訪問地は、龍谷ミュージアムです。龍谷大学の付属博物館ですが、大学博物館の枠を超え、仏教の総合博物館として季節ごとに様々な展示を行っています。中でも特に圧巻なのがベゼクリク千仏洞第15窟の復元展示です。NHKと龍谷大学が共同で行った壁画のデジタル復元を元に原寸大で再現されたベゼクリク千仏洞は、本場トルファンでも見ることができない迫力です
京都の夜のお楽しみ
日中の京都の観光も終わり、夕食も食べて一息、というとことですが、もし余力があればもう少し、京都の味を楽しんでみましょう。夜の祇園を歩くと、日中にはなかった妙な行列に出会います。観光客で賑わう京都南座のほぼ向い、日中は閉まっているため実際に訪れると「こんな所に!」と思ってしまう場所に名団子屋「みよしや」があります。開店はだいたい夜の20時。不定休のため行ってみないと分かりませんが、20時前になると自然に列が出来始めます。そして開店。団子はその場で炭火で焼き上げられる出来立て。きな粉かみたらしあんをかけるシンプルなものながら、味は絶品です。夜の祇園を訪れたらぜひ立ち寄ってみてください。
そしてシメは三条のマルシン飯店へ。日本有数の美味しさと言われる天津飯で知られる町中華は、深夜まで行列が絶えない名店。餃子も絶品なので、ぜひお腹を空かせて行きたいところです。
京都と言ってもグルメばかりとなってしまいましたが、皆様にお勧めのグルメも含め、全国の町並みをこれからもご紹介してまいります。
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