【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2020年12月10日

1泊2日トレッキングと屋久島の原生林の旅

2020年10月30日~11月3日 5日間 添乗員:東京支店 萩原雄太

世界自然遺産に登録される屋久島は、一度は訪ねたいと思っている方も多いはず。周囲132キロの小さな島に大自然が凝縮され、なかでも人々をひきつけて止まないのは、縄文杉の存在です。通常の旅では、専用バスでドライブしたり、白谷雲水峡の簡単なハイキングを通して見どころをご紹介しますが、1泊2日のトレッキングで、憧れの縄文杉を訪ねてきました。トロッコ道や登山路で出会う手つかずの自然を皆様にご紹介したく、トレッキングの様子を中心にご報告します。

荒川登山口から縄文杉まで12日トレッキング

屋久島にはたくさんのトレッキングコースがありますが、今回は荒川登山口から縄文杉を訪ねる、およそ11キロのルートを歩きました。

日の出と同時くらいに早朝から歩き始め、平坦なトロッコ道をまずは8キロほど歩きます。このトロッコ道というのは、大正12年に木材搬出のために整備されたトロッコレールのことです。木材運搬が盛んだった頃には、133世帯540人の大きな集落がありました。

また、このトロッコ道沿いには、江戸時代に島津家により伐採され、その後放置された屋久杉の株をたくさん見ることができ、当時に思いを馳せると、いっそう趣を感じられるのでした。

トロッコ道沿いには、江戸時代に伐採された屋久杉の株が残されています
少しスリルのある橋を越えたりもしました

トロッコ道を抜けると、そこからいよいよ登山開始。苔の生えた道を慎重に登って、まず最初の見どころである大きなウィルソン株に到着。株の中に入ってハート型に見える空を見上げたりしました。

ウィルソン株の中から上を覗くとハートの形に

とても写真映えするスポットなので、訪ねた際には、ぜひ中に入ってみてください。その後、縄文杉が発見される以前に、最大とされていた大王杉、夫婦杉、お母さんのお腹に赤ちゃんが宿っているような子宝杉などを通り、ようやく縄文杉に到着。

がんばって登った甲斐があって、その巨大な幹を前に、皆様しばらく立ち尽くして、感動を味わいました。幹の太さはなんと16.4メートル、その樹齢は2000年余りから7200年まで諸説あり、正確にはわかっていません。現在は、3カ所の展望台から縄文杉をご覧いただけるようになっているので、角度を変えて楽しむことができました。

神々しさすら感じる縄文杉と対面

下山時には、屋久島らしい雨が降ってきましたが、苔や葉の緑がいっそう輝き、往路とはまた違う顔を見せてくれたのが印象的でした。

荒川登山口の紅葉も雨に濡れてより美しかったです

縄文杉だけではない、多彩な見どころを訪問

縄文杉の迫力にはかないませんが、苔の美しさや渓谷の景観を楽しめる白谷雲水峡の「苔むす森」までの往復3時間30分ほどのハイキングは、とても気持ちがよく、おすすめです。

苔むす森は映画『もののけ姫』の舞台となった場所です

ほかにも、屋久島では数少ない貴重な砂浜が広がる日本一の海ガメ産卵地で、貴重な湿地としてラムサール条約にも登録される「いなか浜」や、世界遺産に登録される「西部林道」、落差88メートルと九州一の高さを誇る「大川の滝」、家の門のように模られたガジュマルの木など、見どころに沿って、屋久島をぐるりと一周してきました。たくさんの見どころをご覧いただけますので、トレッキングでなくとも、島の魅力を味わえるドライブもお楽しみください。

大川の滝は、落差が88mと大迫力

自然がお好きな方であれば、一度は訪れていただきたい屋久島。歩いても、歩かなくても、その自然を楽しむことができます。海外旅行が再開する前に、航空機に乗ってプチ海外気分で訪ねてみるのもいいかもしれません。

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