【国内】帰着しました。添乗員レポート

【国内】帰着しました。添乗員レポート
2021年06月30日
【帰着レポート】中禅寺金谷ホテルと日光・霧降高原の旅
2021年6月24日(木)~6月26日(土) 3日間 添乗員:東京支店 下平 裕史
<6/24発・添乗員 下平 裕史>
梅雨の日光へ行ってまいりました。ご参加いただいたお客様は何度も日光には訪れた方ばかりでしたが、「中禅寺金谷ホテル」には宿泊したことがない、また平成の大改修を終えた陽明門を見てみたいということでご参加された方がほとんどでした。陽明門を見学した日はあいにくの雨。それでも観光の合間には晴れ間が見え、ガイドの案内のもと、ゆっくりと観光ができました。


観光地としての日光。江戸から明治にかけて。
日光の社寺に代表される和の文化と共に、明治期より西洋の避暑地文化も花開いた日光。鎌倉時代以降、日光権現を祀る山々としての宗教地域に、江戸時代、徳川家初期の将軍によって徳川家の廟地となり、日光東照宮は日本中に観光地・景勝地として知られるようになりました。そして、明治時代に入ると、海外でも日本の景勝地として東照宮や中禅寺湖などが紹介され、多くの外国人が訪れるようになり、外国人に対応した宿泊・滞在施設が整備され、国際観光都市としての体裁が整えられて行きました。その先駆けが日光金谷ホテルです。日光には、江戸時代から栄えた日本文化と、明治期から栄えた西洋文化、そして中禅寺湖や華厳の滝、霧降高原や戦場ヶ原に代表される自然美など何度来ても飽きのこない魅力がつまっている場所でした。


中禅寺湖畔に花開いた西洋文化の面影を偲ぶ。
明治時代から昭和初期にかけて中禅寺湖畔は西洋の避暑文化が花開いた場所です。日本に住んでいた各国の欧州大使館員たちは暑い夏を避けるように、中禅寺湖畔に大使館の別荘を建設しました。かつては40ほどの大使館別荘がありましたが、今は「イタリア大使館別荘」と「英国大使館別荘」の2か所が復元・公開され、その当時を偲ぶことができます。イタリア大使館別荘は洋風でありながらも和のテイストをふんだんに取り入れた建築で、外観は地元の日光杉を使い、樹皮と薄い板を市松模様に並べているのが特徴です。そして内部はぜひ天井に注目してください。日本の数寄屋建築に見られる網代に組まれていて、大使館では珍しく、居間、食堂、書斎が壁で区切られておらず、一続きの空間になっています。そこを網代の模様を変えることによって、仕切りのない空間を区切っているような印象を与えてくれます。お客様も中禅寺湖を望む広縁に腰掛け当時大使館員たちが見ていた中禅寺湖の様子に思いを馳せていました。



意外と知らない御用邸を見学できる貴重な地
日光で見られる日本文化は世界遺産に登録されている社寺のみにとどまりません。今回は旧田母沢御用邸にもご案内しました。田母沢御用邸は明治32年に大正天皇(当時皇太子)のご静養地として造営されました。江戸、明治、大正の建築様式を持つ集合建築が珍しく重要文化財にも指定されています。現在は「葉山」「那須」「須崎」と御用邸がありますが、内部を伺い知ることはできません。しかしここは記念公園として現在でも当時のままの姿で一般公開されています。皇室の文化を垣間見ることができる価値ある機会でした。晴れていれば庭園も見事です。春には桜、秋は紅葉と時期を変えて何度訪れても飽きの来ない場所だなと感じました。


江戸の面影、明治の西洋文化の面影、そして自然・・・。社寺に留まらない日光の魅力を堪能しました。ご参加されたお客様も次は紅葉の時期に来たいわと仰っておられました。
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