【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2021年06月07日

【帰着レポート】初夏のアルプス 立山黒部アルペンルートと白馬絶景の旅

2021年6月2日(水)~6月5日(土)4日間 東京支店 酒井康行

<6/2発・添乗員:東京支店 酒井康行>

 長野県と富山県のほぼ県境に位置する立山室堂平(標高2,450m)。ここには春から初夏にかけての風物詩的存在である「雪の大谷」が誕生します。雪の大谷とは、特に積雪の多い「大谷」の吹きだまりを、およそ1ヶ月かけ除雪して出来る道です。距離は500m程ですが、雪の壁は移動するバスが小さく見えてしまう程、まさに圧巻の光景で、訪れる観光客を魅了します。
 このたびは、麓の扇沢から室堂平まで、実に様々な乗り物を乗り継いで向かいましたので、その様子をご紹介するとともに、白馬滞在中に残念ながら生憎の雨に見舞われた際に、お勧めの訪問地(このたびは行程中の1日は雨模様でした…)をご紹介します。尚、同ツアーは複数本出発しておりますので、各添乗員が記した帰着後レポートも併せてご参照ください。

3連泊した「ホテル白馬」のすぐ脇では、天気が良ければこのような素晴らしい光景をご覧いただけます。

扇沢から室堂へ 立山黒部アルペンルートを4つの乗り物を乗り継ぎました

 文字よりも写真の方が臨場感があるかと思いますので、このたびは写真を掲載し、扇沢から室堂まで、ご覧の皆様も立山黒部アルペンルートをあたかも移動しているかのような体験をしていただきましょう。

扇沢から黒部ダム駅までは「関電トンネル電気バス」にて移動。
トンネル内で青く光っている場所を通過。ここは「くろよん」建設最大の難所として有名な約80mの破水帯部分です。
黒部ダム駅からダム展望台までは220段の階段を登って向かいます。

頑張った甲斐あって、ダム展望台からは素晴らしい眺めを堪能出来ます。
ダム展望台からダム堰堤までは280段の外階段を下ります。
500m程ある堰堤を徒歩にて進みます。
トンネル内に設けられた黒部湖駅に到着。
黒部湖駅から黒部平までは、日本で唯一の「全線地下式ケーブルカー」にて、約400mの標高差を約5分かけて一気に登ります。
黒部平に到着。こちらの土産屋は充実していますので、お帰りの際には立ち寄りをお薦め致します。
黒部平から大観峰へは「立山ロープウェイ」にて移動。
標高差500mを約7分で結ぶ80人乗りのロープウェイは、支柱のないワンスパーン方式としては日本一の長さを誇ります。
大観峰から室堂までは、「立山トンネルトロリーバス」にて移動。
室堂到着後は、徒歩にて「雪の大谷」を約500m歩きます。
こちらが「雪の大谷」の行き止まり地点。6月初旬でも11mの高さが残っていました。

「塩の道」こと「千国(ちくに)街道」を行く

 アルペン観光の拠点とも言うべき白馬は、今でこそ日本を代表する観光地ですが、実は戦国時代には物資運搬が盛んに行われた街道筋に位置する小さな宿場に過ぎませんでした。その街道とは「千国街道」。街道沿いには今でも往時を偲ぶことの出来る建物が残り、
 富山県糸魚川から長野県松本城下までの約30里(120km)を結び、「糸魚川街道」や「松本街道」と呼ばれた「千国街道」は、またの名を“塩の道”と言われています。その名は戦国時代、上杉謙信がこの道を経て、仇敵・武田信玄に塩を送ったという「義塩」の有名な故事に依るものです。
 松本藩では他の地域からの塩の移入を禁止し、“北塩”と言って糸魚川から千国街道経由の塩のみを許可したため、日本海からは塩をはじめ海産物が、信州からは麻やたばこを積んだ牛馬や歩荷(ぼっか)と呼ばれる人々が盛んに行き来しました。
 千国街道は華やかな大名行列などの往来こそないものの、生活物資運搬のための経済路線、いわば汗のにじんだ庶民の道として、明治まで続きました。
 このたびは、小谷村郷土館、千国の庄資料館・千国番所、牛方宿という3か所を巡って参りました。

小谷村(おたりむら)郷土館。この茅葺の建物は明治時代中期に移築されて以来、長い間、全国的に珍しい茅葺の村役場として使われてきました。
千国街道について学べる展示が充実しています。
囲炉裏を囲むようにしておばあちゃんが昔の小谷村の生活ぶりを語ってくれます。
小谷村の暮らしに関する展示。
千国街道の要所には番所が建てられていました。
明治2年に廃止されるまで、千国番所は280年にわたり、塩や海産物などの運上銭の徴収や人改めを行いました。
牛を引き連れた歩荷(ぼっか)と呼ばれる行商人。
千国集落の暮らしぶりを垣間見ることの出来る千国の庄資料館。
牛方宿は、物資を運んだ牛方と牛が一緒に寝泊まりした宿です。かつては千国街道沿いには、何軒もの牛方宿がありましたが、明治20年頃、新しい国道が出来ると街道はその役目を終え、牛方宿もいつしか姿を消してしまいました。
現在では、小谷村栂池(つがいけ)高原の沓掛(くつかけ)に位置するこの牛方宿のみが現存し、昔の塩の道を物語る証となっています。
主屋の西側にはかつての土蔵を利用した「塩のギャラリー」や水車があります。
ギャラリー内には小谷村の昔の写真や馬の鞍などが展示されています。

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