【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2021年04月23日

【帰着レポート】古い町と伝統文化を訪ねる小豆島の旅

2021年4月13日~4月16日 4日間 添乗員:名古屋支店 柴﨑 範朗

<4/13発・添乗員 柴﨑 範朗
 

瀬戸内海に浮かぶ島の中で、淡路島に次いで2番目に大きな島でありながら、橋がかけられておらず、長閑な雰囲気と緩やかな時間が流れる小豆島に3連泊してきました。オリーブや醤油などの伝統産業が溶け込んだ古い街並みと良質な花崗岩を産出する山々が織りなす景色の魅力を存分に味わってきました。

オリーブの島と言われる小豆島

小豆島でオリーブを栽培されるようになったのは1908年。魚の保存のために缶詰を作る際にオリーブオイルが必要になったことから始まったという説がありますが、三重県や鹿児島県も同様に栽培試験地に選ばれましたが、オリーブの実をつけることに成功したのは小豆島だけだったようです。外国産の廉価なオリーブに一時下火になりますが、島の人々のたゆまぬ努力で、ひとつひとつ手摘みにこだわり、収穫後すぐに搾油を行う小豆島のオリーブオイルは、現在では世界でも様々な賞を受賞するほどの品質。オリーブの木が生い茂るオリーブ園の散策やオリーブの原木の見学などを楽しみました。

オリーブ園のオリーブ並木。
オリーブの原木。
小豆島の手延べそうめんにオリーブを混ぜ込んだオリーブそうめん。
品質の高いオリーブハンドクリームは女性に人気。
魔女の宅急便(実写版)のロケ地もありました。

瀬戸内海を見渡す寒霞渓

大分の耶馬渓と新潟の清津峡に並び日本三大渓谷に選ばれる寒霞渓は紅葉の美しさでも知られる絶景スポットで、山頂からの瀬戸内海を見下ろす景色も良いですが、ロープウェイから見る地殻変動や風雨の浸食でできた独特な断崖の景色は、なかなかの迫力。今回は新緑の時期で、お客様も紅葉のシーズンに来たかったわね、と言いながらも鮮やかな新緑の景色をご覧いただいた途端、「新緑も素晴らしいじゃない!」との声。鮮やかな緑とゴツゴツした岩肌が織りなす景色は、絶景でした。

目に鮮やかな新緑の寒霞渓。
目の前に岩肌が迫るロープウェイからの景色。
寒霞渓の展望台からの景色。

大阪城へ運んだ巨石が残る

小豆島は石の島としても有名で、大阪夏の陣の後に行われた大阪城の大改築では、小豆島から多くの巨石が切り出され、運ばれていきました。陸路ではなく船で運ぶ方が労力も少なく、良質な花崗岩を多く産出する小豆島は、大阪城には最適だったのかもしれません。切り出されて運ばれる準備をされたまま残った大阪城残石記念公園や1,700tの大岩が残る天狗岩丁場などを訪れ、その大きさに驚きました。

海の近くに残った岩が並ぶ大阪城残石記念公園。
巨大な大天狗岩。
切り出される途中で放置された岩。

通常のツアーでは日帰りか、せいぜい1泊しかしないことも多い小豆島に3連泊することで、島の様々な魅力を味わっていただけたと思います。映画で使われたことで有名になった干潮の時にだけ現れる天使の散歩道(エンジェルロード)や、世界一狭い海峡の土淵海峡、いちばん有名な二十四の瞳映画村などの見どころもたくさん。どこもホテルから遠くても30分程度で訪れることができるので、のんびりとした島の雰囲気を味わいながら、様々な見どころをお楽しみいただきました。

島北東部の吉田展望台からの景色。
海賊の侵入を防ぐ土庄の迷路の街。
世界一狭い土淵海峡。

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