【国内】帰着しました。添乗員レポート
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2020年11月12日
世界自然遺産 小笠原諸島・父島と母島への旅
2020年10月16日~10月21日 6日間 添乗員:東京支店 原 悠希
日本が世界に誇る世界自然遺産のひとつ、小笠原諸島に行ってきました。天候に恵まれ、毎日30度近い気温のなか全行程を過ごすことができ、季節外れの南の島での滞在を楽しむことができました。なかでも南島に上陸できたことが印象的でした。
絶景の南島に上陸することができました
南島は無人島。島自体が天然記念物に指定されています。
観光に際しては公認ガイドの同行が条件であり、1日の入島者数は100名まで、滞在時間も2時間まで、さらに植生回復のために、毎年入島禁止期間が設けられるなど、非常に厳しく制限されています。たとえ訪問が可能な時期であっても、海況や天候に恵まれないと上陸することが叶わない場所でもあります。そんな南島に幸運にも上陸することができました。
もともと南島一帯は浅瀬で、珊瑚礁が広がっていました。それが化石になり固まって石灰岩と化し、隆起したのが南島です。柔らかい石灰岩は雨水によって浸食され、複雑な地形を生みました。
ゴツゴツする島を注意しながら進むと、真っ青な空に、ビーチ、アーチを描く岩、透き通る海と、「これぞ小笠原」と思わせるような景観が広がりました。お客様からは、これを見ただけで東京から遥か1000キロ離れた小笠原に来た疲れが吹っ飛んだ、とうれしい声が上がりました。
また、ここで外すことができないのがビーチにたくさんあるカタツムリの殻です。正確には、ヒロベソカタマイマイの半化石です。一度も陸とつながったことのない小笠原は島に流され、風に飛ばされてきた生き物が独自に進化を遂げました。カタツムリもその一種で、小笠原はカタツムリ王国とも呼ばれます。この独自の生態系が、小笠原諸島が世界自然遺産に登録される決め手のひとつになりました。
透き通る海はもとより、小笠原の魅力を実感できたひとときでした。
快適な「おがさわら丸」のクルージング
私は外洋クルーズ客船を担当しており、1月末以来の船旅となりましたが、小笠原への唯一の交通手段「おがさわら丸」には驚きました。
船内の客室はもちろん、レストラン、展望ラウンジ、船内のどこもかしこも非常に清潔。おかげで片道24時間の船旅も快適に過ごすことができました。往復ともに多少の揺れはありましたが、スタビライザーのおかげで横揺れすることはなく、上下に揺れる感覚と屋上デッキで嗅ぐ潮風に懐かしさを覚えました。
また、事前のPCR検査やレストランでのパーティションの設置、ラウンジ内のソファの不使用など感染防止対策も徹底されていました。通常894名定員のところ最大400名に抑えての運航ですので、船内が混み合うこともなく、ある意味、小笠原を訪れるには絶好のタイミングともいえます。
次回の11月21日からの小笠原の旅にも随行予定です。また新たなお客様と船旅をともにし、小笠原を訪問できることを心待ちにしています。
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