【国内】帰着しました。添乗員レポート
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2020年10月01日
ちょっと贅沢な金沢滞在
2020年9月14日~9月18日 5日間 添乗員:東京支店 山田 周
<9/14発 添乗員:山田周> 加賀百万石の古都・金沢滞在の旅に行ってまいりました。 江戸時代から加賀藩・前田家の城下町として江戸、大阪、京都と並ぶ4大都市にまで発展を遂げた金沢は、現在では人口約46万人を抱える静かで美しい文化都市です。第二次世界大戦でも全く戦災を受けることのなかった金沢は、江戸時代から残る武家屋敷、浅野川、犀川沿いの歴史的建造物や寺町寺院群、ひがし、にし、主計町(かずえまち)の3つの茶屋街、伝統文化が現在でも残されています。歴史地区などの主要な見どころは中心部にまとまっており、たいへん歩きやすく、4泊5日の短い滞在でも、ゆっくりと隅々まで見て回ることができました。
「ひがし茶屋街」、「主計町(かずえまち)」、「にし茶屋街」3つの茶屋街を歩く
1820年に金沢城下に点在していたお茶屋を浅野川沿いの一角に集中させて出来上がったのが「ひがし茶屋街」です。現在も江戸時代から明治初期に建設された重伝建の建物が90軒以上も残されています。200年前から現在もお茶屋として営業している「懐華楼(かいかろう)」は金沢で最大のお茶屋建築で日中は内部を一般公開しています。今回は茶室や年に数回お座敷遊びが催される部屋などを見学しました。
浅野川対岸の「主計町(かずえまち)茶屋街」では古民家宿、料亭などが並び、着物を着た女性の姿も多くみられました。金沢西部の犀川沿いの界隈は、点在していた寺院群を川沿いの平地に集めた寺町です。
室生犀星が生後1週間で預けられて幼少期を過ごし、小説「性に目覚めるころ」にも登場する雨宝院、寺院内の迷路や数々の仕掛けで忍者寺と称される妙立寺など重伝建の寺院建築が有名です。また、金沢に約40人いる現役の芸妓の半数が在籍し、地元で愛される老舗の名店が集まる「にし茶屋街」、ミシュラン2つ星の「杉の井 穂濤(ほなみ)」などの一流料亭、昨年秋にオープンしたばかりの世界的な建築家の谷口吉生(父)、吉郎(息子)親子の建築記念館など、金沢を代表する新旧の名所が集まる界隈です。
加賀百万石の時代から現存する長屋武家屋敷を歩く
江戸時代の加賀藩の領主・前田家は外様大名でしたが最大の石高(102万5000石)を誇り、13代まで続きました。加賀藩の重臣として11代の領主に仕えた「野村家の武家屋敷」、中級武士だった「高田家屋敷」、最下級の足軽の家屋「足軽資料館」などを見学しました。裕福な加賀藩では最下級藩士の足軽も庭付き4LDKの屋敷に住み、平和な時代には飛脚として活躍したそうです。「長屋武家屋敷」界隈の江戸時代当時にタイムスリップしたかのような街並みはまるでテーマパークのようですが、ほとんどの家屋が当時そのままの姿で現存しています。
金沢グルメも満喫しました
今回の旅では金沢グルメも満喫しました。金沢を代表するミシュラン2つ星料亭「杉の井 穂濤(ほなみ)」の和食懐石フルコースと一流料亭のおもてなしは期待にたがわぬものでした。また、長屋武家屋敷の九谷焼名店「鏑木商店」の直営レストランの和食、香林坊の隠れ家イタリアンレストラン「UVA UVA(ウーヴァ・ウーヴァ)」のお食事もご好評いただきました。金沢を訪れる皆様にぜひおすすめしたいのが、近江町市場です。日本海沿岸で獲れた新鮮な魚介類がその日のうちに直送され、金沢中の寿司屋、料亭も食材を仕入れる金沢の台所です。寿司屋、海鮮料理の食堂、海産物を販売する商店などが約180軒集まる大きな市場です。08:00~17:00までの営業で、食材、商品がなくなり次第店じまいとなるところが多いのですが、一部の食堂、寿司屋は夜も営業しています。地元では朝から食べ歩きをする人もいるぐらいの人気エリアです。 ※水曜日は競りが休み
金沢駅から加賀温泉郷の山代温泉へ
金沢駅から特急列車とバスを乗り継いで約1時間で山代温泉までの日帰り旅行も可能です。天才芸術家(書家、篆刻家、画家、陶芸家、美食家)の北大路魯山人ゆかりの「いろは草庵」の訪問、古総湯での温泉入浴も楽しみました。
江戸時代の平和な時代に最盛期を迎えた金沢は、人口40万人以上の街の中で500年以上、天災、戦災の被害を受けなかった2つの街のひとつです。(もうひとつはスイスのチューリッヒ)江戸時代からの武家文化、江戸幕府が盤石となり花開いたお茶屋文化が最も鮮明に残っていることから海外からの旅行者に人気の観光都市の金沢ですが、短い滞在の場合、有名な「兼六園」、金沢城公園など有名な見どころのみに限られることが多く、十分な時間がとれないのですが、今回のような滞在型の旅では金沢の3つの茶屋街、長屋武家屋敷などの加賀藩ゆかりの歴史地区をゆっくりと見ながら、金沢建築館、21世紀美術館など近未来的志向の新名所の訪問の機会にも恵まれました。今回の金沢滞在の旅の終わりに、何名かのお客様から「また近いうちに金沢へ行きたい」というお言葉をいただき、私も名残惜しい気持ちの中、旅を終えることとなりました。
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