【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2020年10月01日

縄文を旅する 青森・秋田コース

2020年9月22日~24日 3日間 添乗員:東京支店 植松 祐太

数千年前の古代遺跡というと、エジプト・ギリシャなどこれまで様々添乗してきました。今回は「縄文」をテーマに、青森・秋田・岩手の北東北3県を巡る旅でした。我が国でこれほど素晴らしい古代文化が花開いていたことを再認識し、世界有数の歴史遺産に勝るとも劣らないものと実感しました。数多ある見どころのなかから、代表的な土偶や遺跡をご紹介します。

是川縄文館

八戸郊外に位置し、ツアープログラム最初の観光スポットとして訪れました。漆器コレクションが豊富で、乾く前に触ってしまったと思われる縄文人の指紋も残されていました。そしてハイライトは、なんといっても、その姿形がそう名づけられた国宝の「合掌土偶」です。

三内丸山遺跡

野球場建設前の調査にて、大規模集落跡が発掘されたのは1992年でした。紀元前約3900~2200年、つまり現代から約4000年以上も前というから驚きですね。縄文関連の特別史跡は4つしか存在せず、後述する大湯ストーンサークルとともに登録されていることからも、その重要さがわかります。他の2カ所は、千葉県の加曾利貝塚と長野県の尖石・与助尾根遺跡です。

是川縄文館 国宝『合掌土偶』
三内丸山遺跡 大型掘立柱建物の復元

青森県立郷土館

オリジナルは東京国立博物館に所蔵されているため、ここには遮光器土偶のレプリカが置かれています。宇宙人にも例えられた独特な顔には、メガネのような部品が付いていますね。これがイヌイットが日光の眩しさ対策として用いる「遮光器」に似ていることから名づけられました。この遮光器土偶は、東北地方の縄文晩期の特徴ある土偶です。

大湯ストーンサークル

縄文時代に夏至や冬至などを意識して、石を配したと考えられています。ストーンヘンジほどの迫力ではないものの、そんな不思議な場所が日本にも存在することはあまり知られていません。数えきれないほどの出土品が見つかっているので、大湯ストーンサークル館の展示だけでも満足できるほどの充実ぶりです。

遮光器土偶のレプリカ
特定史跡を構成する万座環状列石

岩手県立博物館

ツアーの締めくくりは盛岡市にて、わんこそばを食べてから、岩手県立博物館へ向かいました。

縄文~平安の土器が時の変遷に沿って、理解しやすく並べられていました。頭部しか残っていない大型土偶は、完成時には最大級だったことがわかっています。 

「縄文時代」のことは、義務教育で教わりますが、入試にもほとんど出題されないために、授業でもさらりと流されることが多いです。しかし、実際にこの時代の数々の遺産にふれて、遙か昔の祖先たちの豊かな精神性と、芸術性の高さに感動を覚えました。

「縄文を旅する」シリーズには甲信や新潟を回るコースがあり、すべてに参加された熱心なお客様も複数いらっしゃいました。世界遺産登録を目指している北海道コースもというリクエストもいただき、ぜひ作ってみたいと思いました。

岩手県立博物館 大型土偶の頭部

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