【国内】帰着しました。添乗員レポート

【国内】帰着しました。添乗員レポート

2020年09月30日

鹿児島の秘島・甑島周遊の旅

2020年9月20日~9月23日 4日間 添乗員:九州支店 柴尾 祐樹

中甑港から出発する迫力の断崖クルーズ。地層が分かれているのがはっきりと見えます

甑島(こしきしま)……あまり聞いたことのない島だと思いますが、鹿児島県薩摩川内市に属する列島で、上甑、中甑、下甑の3つから成ります。

川内港から高速船で約1時間、東シナ海に浮かびます。過疎化が進み、人口は5000人強、島内の学校は中学校までで、高校からは本土に渡るそうです。下甑には信号がひとつあり、ガイドによると、子どもたちの学習のために信号を設置しているとの説明に驚きました。自然豊かで海産物も豊富、ゆったりとした時の流れと心優しい島民との出会いは、心に癒しを与えてくれました。

8月下旬に完成したばかりの甑大橋

今年の8月29日に長さ1533メートル(鹿児島県では最長)の甑大橋が開通しました。これまで下甑から中甑・上甑は船を使ってしか移動ができずに島民の方にとっては待望の橋が完成しました。

橋が架かったことで、ツアーでもバスを利用し行き来ができるようになり、効率的に見どころへご案内することができるようになりました。鳥の巣山展望所や木の口展望所からは甑大橋を眺め、実際に橋を通過した際には、スペースでバスをストップして素晴らしい景観を写真に収めることができました。

鳥の巣山展望台から見る甑大橋
今年8月に開通した甑大橋の上にて

印象に残った景観 迫力の断崖クルーズと東シナ海に沈む夕日

観光のハイライトのひとつは中甑港から乗船する断崖クルーズです。紺碧の海から空に向かってそそり立つ断崖と奇岩に近づきます。

甑島の断崖や奇岩を形成する地層は、最も古いもので約8000万年前、恐竜が生息していた白亜紀終わりのもので、地球太古の姿を知るうえでも貴重だそうです。高さ200メートルの断崖が海からぐっと垂直に立ち上がっている様は、まるで海上に浮かぶ要塞。船でその真下まで近づくと吸い込まれそうな引力が充満して、大自然のパワーを感じます。

甑島のシンボルナポレオン岩

そして、もうひとつ印象に残った景観は東シナ海に沈む美しい夕日です。

下甑の西部にある瀬々野浦(せせのうら)地区では、甑島のシンボル的存在のナポレオン岩を眺め、夕日の時間帯に合わせて前の平展望所を訪ねました。太陽の光で海がオレンジ色に染まり、静寂の中で言葉にはできない美しい景観を楽しみました。

ホテルは高台に建っていますので、港と朝日も楽しめますので、ぜひホテル近くの展望台からお楽しみください。

平展望所から望む美しい夕日。いつまでも見ていたい、名残惜しいような時間でした

豊富な海の幸に舌鼓

甑島では新鮮な海産物でおいしい食事も楽しみ。名物はキビナゴで、昼食の海聖丸ではキビナゴの刺身や、エビやホタテの網焼きなど食べることができます。ホテルの夕食も、料理長が腕を振るって3日間美味しい料理を味わいました。

また、塩つくり体験では、海水を10倍にした塩水を沸騰させ、塩をつくりました。そして、網でキビナゴを焼き作った塩をふって食べました。これがまた美味。ビールがあればなお最高!という声も上がり、なかなかの盛り上がりでした。

キビナゴを網焼きで
海聖丸での海鮮焼きランチ

心温まるホテルスタッフと熱心な島ガイド

今回3連泊したホテルは「親和館」。甑島では数少ないグループ規模で宿泊できるホテルです。女将の中野さんを筆頭に心温まるサービスを提供してくれました。3泊する旅行者はほとんどいないとのことで、本当に喜んでくれました。こちらの要望を笑顔で対応してくれ、レストランのスタッフは元気に細かな気遣いをしてくれました。ホテルを出発する際は、スタッフ総出でお見送り。心のこもったおもてなしで、3日間とても気持ち良く過ごすことができました。

また、島ガイドは歴史に詳しく熱心に案内をしてくれました。旅がよりいっそう充実したものになったのは、私たちを歓迎してくれた島民の方々の人柄だと感謝しています。

おかげさまで甑島の旅はこの9月20日出発をスタートに、10、11月と計6本の旅(100名様以上)が現在満席で催行予定です。

手をふって見送ってくれる親和館のスタッフ

ホテルもワールド航空のお客様をとっても気に入ってくれ、来年の3月以降も優先してお部屋を押さえてもらえることに。一度は訪れていただきたい島としておすすめいたします。来春以降のツアーにご期待ください。

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