【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2022年05月19日

【帰着レポート】春の佐渡島とオーベルジュ浦島の旅

<5月17日(火)発・添乗員:本社営業部 萩原 洋子>

新緑薫る5月中旬、佐渡の旅に添乗してきました。佐渡は対馬暖流の影響を受け温暖な気候に恵まれ、柑橘類やお米など豊富な農産物に恵まれています。今回の旅では、そんな佐渡の食を楽しむべく、オーベルジュ・Ryokan浦島に2連泊しました。同ツアー渋江添乗員のレポートで、食事についてお伝えしていますので、今回は、佐渡島の風土や歴史、文化など、観光内容に焦点をあてご紹介します。

相川と宿根木(しゅくねぎ) 二つの歴史異なる街を散策

面積855平方キロメートルの佐渡島は、古事記では日本で7番目に造られたと記載されています。中世から役人の流罪地としての位置づけを持ち、承久の乱で敗れた順徳天皇や足利義満の怒りを買った能の大成者である世阿弥、鎌倉仏教の日蓮上人などがこの地に流されました。江戸以降は金採掘により徳川幕府の直轄地となり、金山で栄えた相川と、北前船で栄えた宿根木が佐渡の歴史を語る町として今もなお面影をとどめています。ツアーでは二つの町を散策し、それぞれの歴史や風土をよりご理解いただきました。

宿根木は小佐渡半島に位置しており、北前船で栄えた町。全国に126ある重要伝統的建造物群保存地区の一つであり、新潟県では唯一の登録です。島だからこそ守られ、残っている街並みです。
宿根木の特徴は、日本海地域にみられる石置木羽葺(いしおきこばぶき)という様式の変わった屋根。屋根に石が並べて置かれており、風雨に耐えうるためと言われています。また、船大工が建てた廻船問屋の家々も見所があります。ここでは一千石のお米を積むことができる千石船が往来していたため、千石船製造時に余った長い建材を使用して建てられている家もありました。狭い土地に家々がひしめき合って立っており、往時の繁栄ぶりが偲ばれました。

石置木羽葺屋根 石の下部に穴があり、紐で屋根とつなげています。
三角家 敷地にあわせて切り詰められて建てられたため、このような形になっています。
窓の大きさで税金が決まっていたため、窓は小さく、小さな換気口が至る所に見受けられます。
狭い土地を有効活用するため、家々はひしめき合うように立ち並んでいます。

相川は金鉱業で栄えた町。日本各地からこの相川地区に人が集まり、最盛期には現在の佐渡全体の人口とほぼ同数の5万人を超す人々が暮らしていました。彼らは出身地や職業でまとまって住んでいたため、地名や職業を冠した町名が見られます。

八百屋町や味噌屋町、米屋町などあります。
ガイドさんのご厚意で訪れた旧相川拘置支所 
木造で現存している拘置支所は限られています。
雑居房3室と独居房6室 最大18人収容可能です。

能舞台の神社や珍しいトビシマカンゾウ、夕日の絶景もご覧いただきました。

5月は新緑の季節。佐渡に30を超す能舞台があり、その数は日本全体の能舞台の3分の1と言われています。能の大成者・世阿弥の流罪や、金山発掘のため江戸から遣わされた初代佐渡奉行の大久保長安が能役師の息子だったことが、佐渡に能が根付いた原因として挙げられています。今回はその中でも佐渡最古の能舞台がある大膳神社に立ち寄りました。新緑の葉のそよぎがことのほか美しく、能舞台と神社が織りなす静謐な雰囲気をより一層高めており、お客様からは「佐渡にこのような歴史があるなんて知らなかった」というお声を頂きました。

大膳神社 日本最古の能舞台
佐渡唯一の五重塔がある妙宣寺 新緑が美しいです

そして、6月に佐渡北部の大津亀にて見ごろを迎えるトビシマカンゾウもRyokan浦島がある真野海岸で見ることができました。なんとこのトビシマカンゾウは山形県の飛島と佐渡にしか咲かない稀有な花であり、海岸線に咲く花だそうです。

また今回のツアーでは、七浦海岸・長手岬で夕日を鑑賞することもできました。ここは日本夕日100景にも選出されています。今回の旅ではお天気に恵まれ、地元の方も大絶賛の夕日をご覧いただけました。日の入りの時刻は18:50頃。美しい夕日を拝んでからのお食事となりました。

トビシマカンゾウ ニッコウキスゲに姿は似ています。
七浦海岸の長手岬から望む夕陽

佐渡には自然・文化・歴史と魅力がたくさんあります。今回の旅では佐渡南部のみの訪問でしたが、夏の佐渡じっくり周遊の旅では北部も訪れます。ぜひ次の旅のご予定にご検討されてはいかがでしょうか。

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