【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2021年01月08日

【帰着レポート】世界自然遺産 小笠原諸島・父島と母島への旅

2020年11月21日~11月26日 6日間 添乗員:東京支店 原 悠希

「お帰りなさい」。

小笠原に到着し、先月お世話になったガイドさんにかけられた言葉でした。 

先月に続いて13名のお客様と小笠原へ向かいました。

時に「東洋のガラパゴス諸島」といわれますが、それにはおもに2つの共通点があるからです。1つ目は、ガラパゴスも小笠原も本州へは1度も陸続きになったことがなく、火山の噴火や珊瑚の隆起からできた孤島、いわゆる「海洋島」であること。そして、2つ目が海洋島であるからこそ、外来種が見られず、「襲われる・競争する」ことがない環境の下で進化を続けたことで、固有種の宝庫になったこと。2011年その自然環境が持つ価値が認められ、ユネスコの世界自然遺産に登録されました。

父島のパノラマを堪能しました

今回のパノラマボートツアーでは、ハシナガイルカの群れに出会うことができました。英語でSpinner dolphinと呼ばれるとおり、会場から高く、そして華麗なジャンプを目の前で見ることができ、一同大興奮でした。

多くのハシナガイルカに出会えました

また、東京では紅葉の終わりがけでしたが、小笠原ではまだセミが鳴いていました。鳴いているのは「小笠原ゼミ」という、その名のとおり小笠原の固有のセミ。クジラやイルカ、また南国らしい景色ももちろん素晴らしいのですが、私たちからすると季節外れとも思える、この小笠原ゼミとの出会いが印象的でした。

また、固有種の宝庫である小笠原ですが、父島では外来種の駆除が積極的に行われています。ツアー中も、世界遺産に登録される森林生態系保護地域では、入る前に、ブラシで靴の裏をよく磨き、また外来種の種子を取り除くために粘着テープでズボンの裾を掃除しなければなりません。そういった一つひとつの細かい作業が今の自然を守っていくことに大切なのだ、というガイドの話を聞いて、アメリカの国立公園に初めて行ったときのことを思い出し、自然保護や人間と自然の共生についてあらためて考えさせられました。

固有種を猫など外敵から守るための保護区
タコの木が鬱蒼としげるなかを散策しました

最後に、本土へ向かう「おがさわら丸」での出港シーンは見逃せません。船がまだ出港する前からお世話になったガイドさんやホテル、地元の人たちが集まり船の出港を見届けてくれ、いざ出港するとたくさんのボートがおがさわら丸に並走してくるのです。

たくさんの人たちが見送りに来てくれました

そして、「行ってらっーしゃい!」と大きな声で何度も何度も見送りの言葉をかけてくれ、いよいよ船が湾を出る頃になると、見送ってくれた人たちが、アクロバティックにボートから海に飛び込み、海に入ってからもその姿が見えなくなるまで手を振ってくれるシーンは、私自身2回目でしたが、また戻ってきてと言われているようで本当に感動的でした。

ご覧の数以上の船が湾を出るまで見送ってくれました

訪れるたびに魅力が増す小笠原諸島。次回訪れる際には、私の方から「ただいま!」と言おうと思います。

おがさわら丸は島にとって不可欠な存在。緊急事態宣言下でも運航していました

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