【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2021年01月06日

【帰着レポート】白老ウポポイと阿寒湖アイヌコタン探訪の旅

2020年11月9日〜11月13日 5日間 添乗員:東京支店 松本育美

今年7月にオープンした、アイヌ民族の文化を学べる「ウポポイ民族共生象徴空間」へ弊社で初めてツアーで訪れました。

アイヌ民族の文化を6つのテーマから知る

道南の胆振地方、白老のポロト湖のほとりにかつてアイヌコタン(集落)がありましたが、そこに建てられたのが、ウポポイ民族共生象徴空間。国立アイヌ民族博物館など3つの施設から成るアイヌ民族をテーマにした日本初の国立博物館です。

駐車場でバスを下りると、「いざないの回廊」を歩きました。木々や動物が描かれた回廊はまるで森の中にいるような感覚になり、自然とともに暮らしてきたアイヌの文化を感じることができます。角を曲がった先にどんな景色が現れるか期待しながら進んでいくと、大きな「歓迎広場」に出ました。

広場の入場ゲートを抜けると、国立アイヌ民族博物館へ。博物館内に入りまずは1階のシアタールームで、「アイヌ歴史文化」の映像をご覧いただきました。人類が日本列島にやってきてから現代までのアイヌ民族の歴史を知ることができます。

博物館では「ことば」「世界」「くらし」「歴史」「しごと」「交流」の6つのテーマに基づき、各地から集められたアイヌ民族の史料約700点が展示されています。とくに各地域の特色が色濃く出ていたと感じたのが、刺繍や織物などの女性の手仕事でした。各地域で文様や色、デザインがそれぞれにあり、個性的でおもしろかったです。そのほか、古来から使われてきた船や生活道具なども展示されていました。

様々なテーマの展示からアイヌ文化を知ることができました

また、男性の手仕事の代表でもある木彫りの展示には、アイヌの現代アーティストとしてイギリスの大英博物館で初めて作品が展示され、TBSのテレビ番組『情熱大陸』でも取り上げられたアイヌの木彫り作家、貝澤徹さんの作品も見ることができました。

アイヌ伝統芸能の鑑賞も楽しめました

コロナ渦ということもあり、現在は博物館に入れる人数が制限されており、予定の時間内に1度入場してしまうと再入場ができないため、お客様には1時間程度ゆっくりと博物館内を鑑賞していただきました。

国立民族共生公園は、再現された伝統的なコタン(集落)、体験交流ホール、体験学習館などが点在する「フィールドミュージアム」で、伝統芸能プログラムやアイヌ工芸に挑戦する製作体験などの多くのメニューがあります。体験交流ホールではユネスコ無形文化遺産に登録されている「アイヌ古式舞踊」や、ムックリ(口琴)・トンコリ(五弦琴)の楽器演奏など、アイヌの伝統芸能を鑑賞しました。その後は、チセ(家屋)内での語り部とムックリの演奏を見学し、最後にはウポポイのイメージキャラクター「トゥレッポン」にも会うことができました。

トゥレッポン 名の由来はトゥレッポ(オオウバユリ)。
アイヌの人々に食用として親しまれてきた植物です

昼食は園内で自由にお召し上がりいただけましたが、カフェでもアイヌ料理のメニューがあるなど、見て、感じて、食べて、五感でアイヌ文化にふれることができたウポポイでした。

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