歴史ある風景
歴史ある風景
2021年03月09日
幕末維新。閃光の如く駆け抜けた土方歳三を育んだ町、武州多摩
本社 プランニング事業本部:乗田憲一
幕末維新は大きな時代の変革期で、多くのドラマが生まれました。現代のようにインターネットも、SNSもない時代ですから、自分たちが住み暮らす世界が全てで、そこでできた自分の物差しが全ての基準でした。今よりもっと純粋で真直ぐな熱情が突き動かす使命感は強烈であったことでしょう。
新選組で知られる土方歳三をみているとそう感じてしまいます。甲州街道、武州・多摩の日野に彼は生まれました。歳三が生まれた頃は世情不安定で天保の改革が行なわれていた時代。百姓の武装化も進んでいました。そもそも天領であったことから幕府への忠誠心が強い土地でした。
末っ子であった歳三にとって、自分に果たすべき「役割」があるのは大きな意義があり、自分が幕府を守るというのは眩しいまでの使命感であったかもしれません。京で何と言われようと自分の腕を信じ、幕府を守る。賛否両論あるとは思いますが、「自分の信ずる道をひた走る」姿は理屈抜きに格好いいと私は思ってしまいます。
歴史は勝者よりに綴られがちで、新選組が刻んだ多くの歴史にはゆがんだものも多く、遺品も多くが失われています。それでも子孫の方々が、彼らの想いを受け継ぎ、守り、貴重な資料を公開してくれているのは頭が下がる思いです。歴史の表には出てこない、彼らの屈託ない一面や真剣な思いに耳を傾けると、印象はガラリと変わってくるものです。歴史は常に多面性があり、答えはひとつではないのだなと思います。
東京支店 酒井康行が記した、「視察レポート 新選組の故郷 日野・八王子 視察レポート」はこちらからご覧いただけます。併せてご参照ください。
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