【海外】帰国しました。添乗員レポート

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2024年03月26日

【帰国レポート】スリランカ名作ホテルと世界遺産の旅

<2024年3月5日発 添乗員・東京支店 相澤 満弘>

<2024年3月5日発 添乗員・東京支店 相澤 満弘>

インド洋に浮かぶスリランカ。日本と同じ島国で、仏教を信仰する人々が多く、インドやネパールと似ていながら違う雰囲気を持ち、どこかほっとするような印象を受けるから不思議です。

今回の旅は、2つのテーマがあって、ひとつはスリランカの近代建築、トロピカル建築の巨匠であるジェフリー・バワゆかりの建築を9つ訪ね、うちバワがデザインした3つのホテルに2連泊すること。

そして、もうひとつは、スリランカにある6つの世界文化遺産を訪ねること。
北海道よりも少し小さい島をゆったり11日間で巡りましたが、ホテルでの滞在のみならず、仏教を中心とした歴史遺産の見どころもとても多く、充実した旅でした。私自身10年以上ぶりの訪問で、コロンボの町の発展ぶりには驚きましたが、変わらないところもたくさん。今回は、ジェフリー・バワの建築、そして世界文化遺産を中心に、レポートをします。

スリランカの仏教徒にとって、仏歯は「国の宝」。常に参拝者による花が供えられます

ジェフリー・バワ デザイン 3軒のリゾートに宿泊

スリランカの名建築ジェフリー・バワは1919年、同国の大都市コロンボに生まれました。英国で英文学を専攻、のちに弁護士となるエリートですが、世界旅行を通じた体験に触発され、帰国後、再度渡英して建築を学び直します。

そして、拠点としていたコロンボを中心に、数多くの建築を残しました。それらは、自然そのままの形を残すことを第一に考えられたもので、海であれば海、山であれば山の景観と見事に融合した建築スタイルです。

バワのホテルに滞在というテーマで、ホテルのスタッフの方々がホテルツアーを開催してくれました。この見学を通して改めて、建築と自然の融合をいかに大切にしてきたか、バワのこだわりを感じることができました。

ゴール旧市街近くにある、バワのビーチリゾート「ジェットウィング・ライトハウス」
客室は、鮮やかな水色が印象的なインテリアです
残念ながら、インド洋に沈む夕日はイマイチでした…
旅のスタートには、初期のバワ・デザイン「ジェットウィング・ラグーン」にも宿泊

特筆すべきは、最後に宿泊したホテル、スリランカ中央の密林の中に建てられた「ヘリタンス・カンダラマ」でしょう。カンダラマ湖は古代、シンハラの王による人造湖が近代に拡大されたものですが、その木々に覆われた湖畔の一角に、ジェフリー・バワ唯一のマウンテン・リゾート「ヘリタンス・カンダラマ」は建ちます。

バワ唯一のマウンテン・リゾート「ヘリタンス・カンダラマ」
カンダラマ湖から眺めるホテル

一般道を離れて、バスでジャングルの中の細い道を進むこと10分、ホテルに到着しますが、外観はまさしく森の中そのもの。見事に融け合っていて、まさかここにラグジュアリーなホテルがあるとはわかりません。

極力、森の木々を伐採せず、岩山もそのまま建材の一部として利用しており、そのこだわりように驚かされます。バワの代名詞「インフィニティ・プール」は、カンダラマ湖と一直前につながって見え、廊下のあちこちには岩がそのままむき出しになっています。廊下も空間を区切ることなく半分オープンの状態。テラスには芝生もあり、サルがよくかけている姿を見かけました。

居ながらにしてスリランカの森を体験できましたが、客室は快適そのもの。2連泊で滞在し、チェックアウトの日はお昼までのんびり。名作ホテルでの滞在を皆様にお楽しみいただきました。

バワが先駆けとなり、世界に広がったインフィニティ・プール
巨木と岩がガラス窓を超えてそのままに
ホテル上階のテラスも自然景観に見事に溶け込みます
木目調のおしゃれな客室

仏教の遺跡 スリランカの誇る2つの宝 菩提樹と仏舎利

インドからスリランカに仏教がもたらされたのは紀元前3世紀頃。のちの時代にお釈迦様が悟りを開いたブッダガヤの菩提樹や仏舎利(お釈迦様の犬歯とされています)もスリランカに持ち込まれて、現在もスリランカの仏教徒にとって、大切な宝物とされています。スリランカが信奉する上座部仏教はここから東南アジア各国へと伝播しますが、これほどまでに信仰が生活に息づいている国も珍しいと思います。

仏教を信奉したシンハラの王国は、ヒンドゥー教のタミル人の侵攻によって、たびたび都を遷しながら、イギリスの植民地支配となるまでおよそ2000年の間、存続しました。北のアヌラーダプラ、中央部のポロンナルワの後、中世にはダバデニア、クルネーガラ、コーッテなどを転々として、最後にキャンディに落ち着きます。今回はアヌラーダプラ、キャンディの2つの聖地を含めた6つの世界文化遺産を訪問(うち、5つは仏教に関連した世界遺産です)。人々の信仰の深さを目の当たりにしました。

世界最古ともいわれる菩提樹(インド現存の菩提樹は、ここより分木された)
キャンディの仏歯寺。「国の宝」仏歯を奉納する

シリギヤ・ロックも登頂しました!

スリランカのハイライトといえば、シリギヤ・ロック。ここもシンハラの王が一時的に都を置いた場所ですが、僅か18年の間でした。野心的な時の王は自らの父を殺害し、復讐を恐れて200メートルもの岩山の頂上に城塞を築きました。圧巻の岩山は、遠くからも見渡せて、この都がたった7年で造られたということに驚くばかりです。

今回の旅でももちろん訪ね、およそ1,200段の階段を上がり、登頂を目指しました。ヘルパーの方のサポートを受けた方もいらっしゃいましたが、無事に皆様がシリギヤ・ロックの頂上に到達! 午前中とは言え、日差しの強い中でしたが、岩山頂上から見渡す360度の絶景は疲れも吹き飛ばすほどでした。

帰り道には有名なフレスコ画天女「シリギヤ・レディ」を眺めました。

シギリヤ・ロック頂上を目指して出発
写真下のライオンの爪から先の階段で頂上へ
シギリヤ・ロック頂上からの眺めは絶景です
シギリヤ・レディのフレスコ画(※写真撮影は厳禁のため、写真はコロンボ博物館収蔵の絵画です)

ほかにも、スリランカの名産セイロンティーの農園工場を見学したり、避暑地でのアフタヌーンティータイム、ゾウの孤児院を訪ねたりと充実した11日間でした。

ヌワラエリヤ近くの高原エッラでランチ
ピンナワラでは、水浴びするために道路を行進するゾウに遭遇(シャッターチャンスを逃しましたが、奥にいるのがゾウの大群です)
キャンディ近くのペラデニア植物園
伝統舞踊キャンディアン・ダンスも鑑賞しました

ぜひ、皆様のほっとするスリランカの名作ホテル、文化遺産・伝統、自然を訪ねて、お出かけください。

【2024年春~夏 スリランカの旅がございます!】

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