【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2021年12月09日

【帰着レポート】絶海の孤島、南大東島とケラマ諸島の旅

2021年12月3日(金)~12月7日(火)5日間 東京支店 福島 伸彦

<12/3発・添乗員:東京支店 福島伸彦>

南大東島は沖縄本島から東に360キロも離れた火山と珊瑚で出来た島。4800万年前に現在のニューギニア島の近くに生まれてから移動し続けてきた、まさに「絶海の秘島」です。人口僅か1200人程で、サトウキビの栽培が主産業の小さな島。有名な鍾乳洞など見所は沢山ありますが、今回訪れてみて非常に興味深かったのが「南大東島気象観測所」でした。

見学前に説明を受けます
南大東島地方気象台

ニュースで台風情報が報道される際に、「現在台風は南大東島の沖合●キロ」と発表されるのを聞いたことがあるかと思いますが、それらの気象観測は全てここで行われています。

南大東島だけではなく、日本国内では全16カ所でバルーンの打ち上げによる気象観測が行われています。毎日8:30と、20:30の2回、自動で気象観測バルーンが打ち上げられるのですが、このバルーンに取り付けられたGPSゾンテ(ラジオゾンデ)という機械が上空で大気の状態を観測します。

気象観測バルーンの打ち上げ施設の通常時
時間になると屋根部分が右側にスライドします
その後、バルーンを上空に導くための防風壁がせり出していきます

バルーンを飛ばす装置完全全自動。8:30にバルーンを飛ばせるように、水素ガスを精製し、バルーンに注入。これが約360m/分の速さで浮上して、上空から約30kmまでの気温、湿度を観測し、電波で地上の施設にデータを転送しています。日本各地だけでなく、世界各地で同時に飛ばすことで、複数のデータを解析してより正確なデータを割り出しています。

08:30の時間ぴったりにバルーンが打ち上げられます
バルーンはあっという間に上空に登ってゆきます
ウィンドプロファイラ(上空の風向・風速を測る機械)
雨量計などその他天気を観測する機械

南大東島で使用しているバルーンは天然ゴムでできていて、役目を終えた後は自然に還る仕組みになっており、観測機械も徹底した小型・軽量化が図られている環境を意識した造りです。なかなか触れられない気象観測の最前線、是非ご覧になってください。

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