【国内】帰着しました。添乗員レポート
【国内】帰着しました。添乗員レポート
2020年12月20日
秋田・乳頭温泉「鶴の湯」と角館の旅
2020年11月18日~11月20日 3日間 添乗員:東京支店 矢澤高宜
湯の原風景を求めて 秋田・乳頭温泉鶴の湯へ
乳白色の秘湯として国内外にその名を轟かせる秋田・乳頭温泉郷の鶴の湯に宿泊する旅に添乗しました。部屋数はわずか30余り。予約は困難を極めますが、このたび弊社として初めてグループでの宿泊が可能になった貴重な機会でした。
「鶴の湯」での一夜は、旅人の心を温めてくれました
日本には「湯治」という文化があります。山奥の鄙びた宿に数週間から数か月間身を寄せ、心身のリフレッシュを図るものです。現代では数少なくなっていますが、その文化を最も色濃く受け継ぐ地が東北地方。その中にあって別格とも言える宿が鶴の湯です。湯治はいつしか秘湯の文化へ受け継がれ、今も昔も変わらず来る者を癒します。
宿に華美なものは一切ありません。私たちが宿泊したのはかつての湯治棟(2-3号館)で、部屋は裸電球の6畳一間。テレビも電話もなく、携帯電話も圏外。余計なものが取り除かれると、湯に対する感覚が研ぎ澄まされるのが分かります。日帰り客が帰った15時以降は、宿泊客のための時間となります。乳白色の湯は名物の混浴露天風呂(女性専用の露天風呂もあります)をはじめ、白湯、黒湯、中の湯、滝の湯と4種類の源泉が楽しめます。入っては休みを繰り返し、やがて日が沈み夜を迎えます。
夕食は本陣にて。江戸時代前期の秋田藩主第二代・佐竹義隆公が湯治に訪れた際、側近が詰めた建物が今も残ります。囲炉裏を切った室内では名物の岩魚の塩焼きや山の芋鍋を中心とした素朴な食が供されます。特に田舎味噌仕立ての山の芋鍋は絶品でした。これを目当てに再訪する方も多いのも納得の味で、体の芯から温まります。ご飯やお茶も、自分たちでつぎます。サービスに慣れすぎた現代人にとって、懐かしい山の宿。食後は湯治棟の集会スペースにて話の花が咲く。365日繰り返される湯の原風景こそ、不便を厭わず人が求めてやまないものなのだと得心しました。
これからも世俗に迎合することなく、文化を継承していってほしい―翌朝出発の前、事務所前に掲げられた「日本秘湯を守る会」からの宿への書状が目に入りました。時代の流れに取り残されても、ただ為すべきを為す実直な宿の姿に、何とも言えない郷愁を感じたのは私だけではなかったと思います。
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※1月26日発のみ「鶴の湯」に宿泊します。是非、ご検討ください。
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