【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2021年10月03日

【帰着レポート】夏の北アルプス 白馬ゆったり一週間の旅

2021年 8月1日~8月7日 8月29日~9月4日 7日間 東京支店 萩原洋子 

<8/1・8/29発・添乗員:東京支店 萩原洋子>

今年度初の発表となった、夏の白馬長期滞在の旅。8月に催行した2本のツアーに添乗してまいりました。6連泊し、白馬を余すことなく楽しんだ7日間となりました。夏真っ盛りの白馬と、初秋の訪れを感じさせる白馬、二つの魅力をお届けします。

長野県有数の観光地で、1998年開催の長野オリンピックの舞台でもある白馬村は、冬はスキーリゾート、夏はマウンテンリゾートとして多くの観光客が訪れます。白馬三山を始めとした北アルプスの麓に位置し、山の斜面を利用したスキー場が数多くあります。 冬のリゾート地というイメージが強い白馬ですが、夏は八方尾根のハイキングや、栂池自然園・五竜高山植物園での高山植物鑑賞を楽しむことができます。

標高1900mの栂池自然園の高山植物

栂池自然園は、日本でも有数の高層湿原を有する自然園です。高層湿原とは、泥炭が多量に蓄積されて周囲よりも高くなったために、地下水ではなく雨水のみで維持されている湿原を指します。白馬村と栂池自然園入口までの標高差はなんと990m。ロープーウェイとゴンドラ「イブ」を乗り継いで登っていきます。自然園には4つの湿原があり、今回は水芭蕉湿原とワタスゲ湿原の二つの湿原を散策しました。

8月頭に訪れた際は、ワタスゲが見頃を迎えており、わたぼうしのような白い果穂を見ることができました。ワタスゲは黒い花と果穂、二つの見ごろがある植物です。またチングルマのかわいらしい白い花と、赤く色づいた果穂も合わせて見ることができました。チングルマは花期が終わるとおしべが伸びて羽毛状になる植物で、羽毛部分が風車のように見えることから、稚児車(ちんぐるま)と名付けられています。

ふわふわとしたワタスゲの果穂が一面に広がります
チングルマの果穂 花弁は白く、中心は
黄色のかわいらしい花を咲かせます
白いワタスゲの果穂 

9月頭に訪れた際は、初秋の訪れを感じさせるように、果実が多く見られました。ブルーベリーの仲間、クロマメノキが至る所で姿を見せています。

ブルーベリーの仲間、クロマメノキ
全長60センチはあろうかという水芭蕉の葉。
あまりの大きさに驚かれる方も。

栂池自然園は標高が高いため霧に覆われていることが多いですが、高山植物が目を楽しませてくれます。高山植物に精通している白馬マイスターの解説を聞き、1時間半ほどの散策をお楽しみいただきました。

園内には約5.5キロにわたって木道が整備されており、気軽に散策を楽しめます。
晴れた日には白馬三山を中心とする山々を望むことができます。

色とりどりの花が咲き乱れる五竜高山植物園

五竜高山植物園は、標高1500mに位置し、6月から10月にかけて300種もの高山植物が咲く植物園です。ゴンドラとリフトで登り、ゆったりとした坂道を下りながらお花をお楽しみいただけます。ツアー中は、選べる観光プログラムとしてご希望の方にご案内しました。

8月頭に訪れた際は、「高山の女王」と称されるコマクサの群生が最盛期を迎えていました。それ以外にも晩夏の花、ヤナギラン、シモツケソウが見ごろを迎えており、植物園全体がピンクや赤の絨毯に包まれているような雰囲気でした。天候もよく、絶好の散策日和となりました。

ピンクのヤナギランの群生 奥にはリフトが見えています
シモツケソウの群生 間近で見るとふわふわとしており、とてもかわいらしいです

9月頭の訪問時は、秋の主役となるオヤマリンドウやミヤマトリカブト、タカネマツムシソウなど、今度は紫や青の高山植物が多く見られました。アキノキリンソウなど黄色の植物も彩を添えています。

タカネマツムシソウ
初秋の花 リンドウ

北アルプスの絶景が広がる八方屋根ハイキング

白馬連峰の唐松岳から四方八方に屋根がのびていることから名づけられたという「八方尾根」。グリーンシーズンは白馬三山を水面に写す八方池までのハイキングコースが人気です。ウィンターシーズンはスキー場と形を変え、年間を通して白馬を代表するスポットです。

八方尾根ハイキングのスタート地点は、標高1830mの第一ケルン・八方山荘です。八方ゴンドラリフト「アダム」、アルペンクワッドリフト、グラートクワッドリフトの3つの乗り物を乗り継ぎ、八方池山荘へ到着します。ハイキングルートはごろごろした岩場が多く危険なため、安全を重視し、登山ガイド2名体制でご案内しました。

お客様それぞれの足の調子に合わせ、数グループに分かれた案内をしたため、添乗員は八方池まで行かなかったのですが、八方池まで行かずとも絶景をお楽しみいただくポイントは多くございます。リフトを乗り継ぐ中継地点、黒菱平から望む白馬三山の眺めは圧巻の一言に尽きました。

リフトからの眺め。足元には高山植物が思い思いに花を咲かせています。
ハイキングルート。
歩く際は厳重な注意が必要です。

白馬連峰の雄大な眺め

ハイライトとなる栂池自然園、五竜高山植物園、八方尾根をご紹介してまいりました。白馬にはこれ以外にも、隣町小谷村と合わせた塩の道の歴史、ローカル鉄道大糸線など様々な魅力があります。松本と糸魚川をつないだ塩の道の歴史については、今年上旬のツアーに添乗した酒井添乗員の記事をご覧ください

最後に、小谷村で出会った観音様の写真を一つ。細かい部分までご覧ください。

よく見ると耳の部分にセミの抜け殻がついています。お客様に見つけて頂きました。セミが観音様のおしゃれに一役買っているようでした。

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