【国内】帰着しました。添乗員レポート
【国内】帰着しました。添乗員レポート
2021年03月29日
【帰着レポート】四国ガストロノミー 高知・愛媛の旅
<3/22発・添乗員:東京支店 岩田尚之>
「四国ガストロノミー 高知・愛媛の旅」より帰着いたしました。愛媛出身の添乗員岩田による今回の凱旋レポートは、高知の昔ながらの街並み残る安芸・奈半利に始まり、松山のおすすめ散策や、内子、砥部など郊外に点在する愛媛のみどころを中心にレポートしたいと思います。両県の食事については、3月15日発「四国ガストロノミー 高知・愛媛の旅」の酒井添乗員のレポートをご覧ください。
高知に残る武家屋敷群と珍しい石壁の町へ
旅の始まりは高知県の安芸市からです。ここは、三菱財閥の創始者岩崎弥太郎の生家がありますが、一大企業を築いた人物の生家が、こんなにものどかな田園風景の中にぽつんとあることに、皆様とても驚かれていました。中には、弥太郎が作ったといわれる石の日本地図もあり、「あそこが四国ね、そうするとあそこが九州ね」とクイズのように皆様で答えていました。
また、江戸時代、土佐藩主山内家の家老五藤家により整備された武家屋敷群「土居廓中」があり、まるでタイムスリップをした気分になります。一般公開されているのは一軒で、他の屋敷には今でも実際に生活している方々がいます。
次に訪れたのは奈半利です。ここを団体旅行で訪問することはあまりない、とはバスガイドとドライバーさん。人口わずか3000人の町ですが、ここには丸石を使った独特の石壁が町並みを作り上げて見事に残されています。白亜に輝く土佐漆喰の家壁との黒みを帯びた石壁とのコントラストはとても綺麗でついつい写真を撮りたくなります。
見どころがコンパクトにまとまった観光しやすい城下町・松山
2連泊した松山では、現存12天守に数えられる松山城へ上りました。桜の名所であり、日本夜景遺産にも登録される、唯一無二の松山のシンボルです。市の条例により、標高132ⅿの松山城よりも高い建築物は建てられないため、天守より松山周辺を一望できるのが自慢です。晴れた日には西日本最高峰の石鎚山や隣県の広島まで見られ絶景が広がります。広場には、都市伝説から生まれた「蛇口から出るみかんジュース」も販売しています。ものは試しにと飲んでいる方もいらっしゃいました。
自由時間には、愛媛を代表する観光地「道後温泉」へご案内しました。2019年より大規模改修に入った道後温泉。改修工事を逆手にとり、手塚治虫の火の鳥をモチーフに「道後REBORN」プロジェクトと題して、訪れる観光客を楽しませてくれています。2024年の完成までの期間限定のプロジェクトなので、今一度訪れてみてはいかがでしょうか。(道後温泉は改修工事しながらの営業をしています。なんと日本初の試みだそうです。)
陶芸の町砥部訪問では偶然の出会いもありました。
砥部は言わずと知れた陶芸の町で、砥部焼は縁が分厚く割れにくいという特徴があり、日用品のほか、隣県のうどん大国・香川県では、うどんの器としても多く用いられています。砥部伝統産業会館には、砥部焼地球儀「生命の碧い星(いのちのあおいほし)」というろくろ造りでは日本最大の陶器が展示されています。平和のシンボルとして1995年にスイスのジュネーブにある国連本部に寄贈され、ここには姉妹品が展示されています。さらに、偶然にも、5月7日に公開される映画「未来へのかたち」(オール砥部町で撮影された陶芸家の家族再生物語)の宣伝のため、女優の桜田ひよりさんが撮影に訪れていました。偶然の出会いではありましたが、映画の公開がとても楽しみになりました。
愛媛に残る2つの歴史的な町並みを訪問しました。
江戸時代後期から木蝋の産地として栄えた内子町。約600ⅿにわたる八日市・護国地区の散策をしていると、軒先で産直野菜を売っていたり、庭先で草むしりをしていたり、竹籠を編んでいる人に出会ったりと、今も昔も変わらない人々の生活がそこにありました。また、内子のシンボルである内子座も訪問。大正天皇の即位を記念して1916年に創建され、今なお現役で落語や歌舞伎が公演されています。
「伊予の小京都」と呼ばれる大洲では、1966年にNHKの朝ドラ「おはなはん」のロケが行われたことから、旧市街の一帯をおはなはん通り名称がつけられ親しまれています。明治期の面影残す町並みを散策しながら、肱川沿いの堤防まで出歩くと、肱川橋の遠方には藤堂高虎などが城主となった大洲城が一望でき、城山の麓には満開の桜がお城を彩っていました。
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