【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2023年11月01日

【帰着レポート】若狭の珠玉「小浜」と海の京都「伊根」の旅

<10月4日発 4日間・添乗員:名古屋支店 磯田啓太>

京都から最も近い港町として、そして大陸文化の玄関口として栄えた小浜(おばま)の街に焦点をあてた旅に添乗しました。往時の繁栄した様子や、今も残る風情といった2泊滞在して肌で感じた小浜の魅力をお伝えします。

時代ごとに栄えた若桜街道の始点「小浜」

格子の美しい小浜の街並み

「京は遠ても十八里」(小浜から京都までは遠いといっても約72kmという近さ)という言葉の通り、京の都まで人の足でも一晩の距離という近さにある小浜。古くは大陸文化の玄関口として、また京都から一番近い港として都に海産物を運ぶ街として、そして北前船の立ち寄る港として、小浜は時代ごとにその立地を活かしながら栄えてきました。それでも意外と訪れる機会が少ないのは、列車の路線網などから「近いようで遠い」場所になっているからかもしれません。

ベンガラの朱も画になります

大陸文化の玄関口 歴史ある古寺の宝庫

かつて大陸文化の玄関口だった小浜には多くの古寺が残っています。征夷大将軍・坂上田村麻呂の創建で、本堂と三重塔が国宝に指定される明通寺は、山間にひっそりと佇むなんとも風情ある寺です。漆塗や朱塗の派手さはないものの、幽谷の雰囲気に溶け込む雰囲気がなんとも心に染みるのは建築自体の巧みさと歴史の裏付けがあるからでしょう。またこの日はあいにくの雨天の影響で、急遽観光内容を変更し神宮寺を訪れました。ここは珍しく現在でも神事を執り行う神仏習合の寺院です。写真撮影ができないのですが本堂の内陣は他の寺院とは違う独特の特徴が残っていました。また古来の逸話から、奈良の東大寺で有名なお水取り(修二会)の水は、実はこの神宮寺から送られていることでも知られ、毎年3月2日に『お水送り』の神事が行われます。

明通寺の三重塔
神宮寺の本堂
寺門にしめ縄。神仏習合が分かる部分です。
この井戸の水を近くの鵜之瀬へ流すと東大寺から湧き出るそうです

御食国(みけつくに)小浜の食も好評でした 

小浜は京の都に食材を届ける御食国でもあります。今回のツアーではその豊かな食材を活かしたお食事も好評でした。小浜の名料亭「酔月」ではぐじ(アマダイ)をうろこのまま丁寧に焼き上げる若狭焼などに舌鼓を打ちました。またツアーの後半は、若狭から京都に入り京丹後久美浜市の「AONONEアオノネ」でランチ。色とりどりの前菜や、地元の名産イチジクを使ったデザートなど、京都からわざわざ出かけてでもまた食べたいイタリアン料理の数々でした。

酔月のお料理
ぐじの若狭焼
色とりどりの前菜
イチジクのレアチーズケーキ

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