【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2023年11月05日

【帰着レポート】豊橋「炎の祭典」と2つの美術館も巡る旅

〈2023年11月3日(金)~11月5日(日) 添乗員:大阪支店 八百屋健太〉

吹き上げる炎の柱と、生き物のように迫りくる煙

28回目を迎える「炎の祭典~霜月炎の舞~」に合わせ家康公ゆかりの地を訪ねました。

NHK大河ドラマ「どうする家康」、前回の放送では関ケ原の合戦前夜の攻防が描かれ、次回はいよいよ天下分け目の合戦!となります。そんなタイミングで、このたびは家康公の地元、東三河から遠州にかけて訪ねました。大河で盛り上がる各地の様子をレポートします。

三河伝統手筒花火発祥の地「吉田神社」を訪問

「炎の祭典」を鑑賞する前にぜひとも訪ねたかったのがここ吉田神社です。徳川家の地元である東三河は幕府による火薬の規制が緩やかだったことと、火薬を扱う技術を次の世代につなげるため、花火文化が450年以上にわたり受け継がれた地です。吉田神社禰宜の水谷さんが豊橋の手筒花火を詳しく教えてくれました。

境内には「手筒花火発祥之地」の石碑が建つ
禰宜の水谷さんも何十年と手筒花火を持ち続けてきました

夕暮れ前に会場に移動し、花火の開始を待ちます

手筒花火の会場は豊橋野球場。フィールド内に特設席が設けられ、花火は外野横一線で繰り広げられます。駐車場には各地から観光バスがやってきて、会場内は熱気に包まれます。地元のテレビや報道カメラが開始前の様子を伝え、陽が西に傾くころ採火式が始まりました。

陽が傾くころフィールド内のイス席が埋まり始めました
主催者の開会のあいさつの後、採火式が行われます

オレンジ色の炎と吹き上げる火の粉、そして煙が会場を包みます。

打ち上げ花火の合図とともに、各地の「連」が次々と手筒花火を披露します。花火はベテランの点火者と筒を持つ揚げ方のコンビで行われます。抱え持つ筒からは高々と火柱が吹き上がり、頭上からは火の粉が降りしきります。熱さに耐えて立つ花火師たちの勇ましい姿に観客からは拍手喝采!

吹き上げる炎の柱と、生き物のように迫りくる煙
紅い炎が夜空を焦がします

炎はおおよそ30秒間吹き上げ、高さは10mにも達します。

“点火”から“筒起こし”、炎が噴き出す“放揚”、そして最後は筒底が抜けて轟音とともに炎が足元に噴き出す“ハネ”、ひとつでも間違えると大事故につながりかねないこの一連の動き、何が起こっても決して手を離さない強靭な精神力に見ている人も引き込まれます。

噴出孔から噴き出す火の温度は800度とも1,300度とも

全ての団体の花火が無事終わり、花火師たちも穏やかな顔に

これまで厳しい表情で花火の進行を見守っていた各団体の花火師たちも、全てのプログラムが終了しほっと一息。終演の挨拶後には全員が観客の前に出てきてくれました。

終演後には各団体の花火師たちが一堂に会しました
みんなやり切った良い表情ですね

今回のコースでは「豊橋手筒花火 炎の祭典」がメインとなりますが、その他にも見どころいっぱいでした。写真でご紹介します。

浜名湖沿いを走る「天浜線」に乗って天竜二俣駅へ

天竜浜名湖鉄道のローカル線の旅
徳川家の三つ葉葵がお出迎え「天竜二俣駅」
昭和15年から活躍している転車台
実際に車両を載せて回転する様子を見せてくれます

芸術の秋、ツアーに組み込まれることが少ない二つの美術館も訪問

浜松市秋野不矩美術館では、学芸員の方が解説してくれました
漆喰の壁や藤ござの通路、大理石の床などが特徴的な建築です
掛川市ステンドグラス美術館
聖母マリアの生涯を場面順に配置した円形のバラ窓

歴史的な見どころもたくさん訪れました

徳川家ゆかりの「可睡斎」は曹洞宗の寺院です
日本一の大東司と烏枢沙摩明王像
「功名が辻」の山内一豊が10年にわたり在城した掛川城
急な階段を登り天守へ、最上階からは掛川の街が360度見渡せました
二宮尊徳の報徳思想を伝える「大日本報徳社」の正門
正門、大講堂の他6つの建物が文化財です

東三河と遠州の名物をいただいてきました

東海道吉田宿の名物、菜めしと味噌田楽は老舗「きく宗」にて
創業140余年、鰻の「丸よ」の蒲焼は皮が上向き
京懐石の流れを汲んだ天竜膳三好の「天竜膳懐石」
松茸の土瓶蒸しは良い香りでした

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