【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2020年10月30日

栃木ガストロノミー 足利・笠間の旅

2020年10月15日~10月16日 2日間 添乗員:東京支店 植松祐太

栃木と茨城を巡り、宇都宮でフレンチを楽しむガストロノミーの旅をご案内しました。当ツアーはコロナ禍の影響が最も大きかった6月末にも、東京支店企画のツアー再開第1号として、私の添乗以前に5本も催行した人気コースです。

ハイライトは勿論、ルレ・エ・シャトー加盟のレストラン「オトワ」で堪能するフレンチです。私自身も、「食」はどんな時でも人々を魅了するのだな、と改めて感じました。最初と最後には音羽シェフが挨拶してくれ、皆様はにこやかな笑顔で大満足でした。

これまでの添乗員からも食事のレポートをいたしましたが、私からは印象に残った観光地を旅のサイドメニューとしてご紹介します。

茨城の笠間にて西洋と東洋の美術に出会いました

ご参加者のお話をお伺いしていくと、笠間日動美術館や春風萬里荘を楽しみにしているお客様が多くいらっしゃいました。私自身もヨーロッパの添乗は1月のリスボン以来なので、西洋絵画を見ることは久し振りで、新鮮に感じました。ピカソ、ダリ、ゴッホなど誰もが知る巨匠たちの作品が並び、茨城にいながら海外気分を味わえ、メインのフランス館に隣接するパレット館では、名前通り名立たる画家たちの「パレット」が飾られていました。ピカソとダリの作品は写真撮影NGだったものの、大きくて迫力十分、一見の価値有りでした。

笠間日動美術館のパレット館

約3キロ離れた春風萬里荘は、日動美術館の「分館」扱いとなっています。長らく続いていた改装工事も、先日ようやく終わりました。元々は厚木の大庄屋だった、江戸時代初期の茅葺き民家です。それを気に入って北鎌倉へ移築し晩年を過ごしたのが、料理と器の世界を築いた北大路魯山人でした。1965(昭和40)年に「芸術の村」構想が興っていた笠間へ運び、「春風萬里」の名は李白の漢詩から引用されました。

春風萬里荘の外観

馬屋を魯山人の好みで改装した洋間には、輪切りされた欅が煉瓦のように敷き詰められています。足裏で磨かれたのか、石と見間違うほどツヤツヤしていました。自然石をそのまま組み上げた暖炉を横目に奥へ進むと、自作した陶製小便器「アサガオ」も置かれていました。その手前にはステンドグラスがはまり、テレビでも紹介されていたそうです。

映画『となりのトトロ』に出てくるような広い五右衛門風呂も残っており、壁の陶板は魯山人が手掛けました。枯山水の中庭は、京都の龍安寺を模したそうです。

茶室「夢境庵」も自ら設計しており、正面入口の右手奥に位置しています。実際に訪れる際には、どうぞ見逃さないように。

かつて馬屋だった洋間
枯山水の中庭

茶室「夢境庵」入口

鎌倉時代から続く、歴史あるホテルの庭も見逃せません

宿泊した宇都宮グランドホテルは、鎌倉時代から続くという由緒正しい庭を有しています。希望者の方と共に、朝散歩をしました。明治天皇から下賜されたヤマザクラや、1980(昭和55)年の秩父宮妃殿下宿泊記念で造営した藤棚などが有名で、どちらも見頃は4~5月とされています。結構広いのですが、看板の案内地図をチェックしながら、主要な箇所をしっかり歩きました。

宇都宮グランドホテルが誇る庭園

懐かしい西洋の雰囲気に触れながら、日本の良さを再発見出来ました。関東にお住いの方もお気軽に訪ねられ、栃木と茨城を再認識できてお勧めです。皆様のご参加を、お待ちしております。

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