【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2020年10月31日

秋の八ヶ岳高原堂でのショパンと信州芸術の旅 Aコース

2020年10月22日~10月24日 3日間 添乗員:東京支店 岩田 尚之

清春芸術村で最初に出迎えてくれたレンガ造りの「ラ・リューシュ」

秋色に色づき始めた八ヶ岳連峰の麓、八ヶ岳高原ロッジを舞台にして行われた日本を代表するピアニスト、小山実稚恵さんによるコンサートを楽しむ旅に行ってまいりました。このツアーはA、Bの2つのコースがありますが、「芸術の秋」ということで、八ヶ岳高原ロッジでの宿泊およびコンサートに加え、両コースともに 信州の芸術をお楽しみいただきました。

私がご案内したAコースでは、清春芸術村・平山郁夫シルクロード美術館・千住博美術館実といった、自然美に注目されがちな信州に点在する、実は隠れた名所のような博物館や美術館をご案内しました。どの博物館もこだわりを持ったテーマの下、ユニークな展示がなされていて、お客様も興味津々でした。

小学校の跡地から文化芸術の発信地へ

最初に訪れたのは清春芸術村です。ここはもともと1925年(大正14年)に落成した清春小学校がありました。その名残として芸術村の周囲には大きな桜の木が囲び、春には花見の名所になるそうです。県の天然記念物にも指定されています。

門をくぐって私たちを出迎えてくれたのは、レンガ造りの六角形の建物「ラ・リューシュ」です(写真上)。画廊社長の吉井長三氏が設計図を買い取り、この地に再現しました。本物は1900年のパリ万博でも活用され、今でもパリのモンパルナス地区にて保存されています。シャガールなど若き日の著名な画家たちもそこにアトリエを構えていたそうです。

ルオーの礼拝所
ルオーの礼拝堂
ルオーが彩色し、毎日祈りを捧げた十字架は次女、イザベル・ルオーにより寄贈されました

八ヶ岳の自然に囲まれた高原ロッジに2連泊しました

連泊した「八ヶ岳高原ロッジ」は、コナシやシラカンバの木に包まれ、落ち着いた雰囲気を漂わせ佇んでいます。その施設内に、リヒテルなど著名なピアニストも絶賛し、演奏した八ヶ岳音楽堂や陶芸工房のほか、目白から移築された尾張徳川家19代目当主である徳川義親の邸宅があったり、いくつかのハイキングルートが整備されていたり、単なる宿泊施設の域を超えた八ヶ岳の名所といっていいスポット。日常の喧騒を忘れて、ゆっくりと自然の中に身を置き、マイナスイオンを受けながらリフレッシュできる環境がそろっていました。

ロッジのお食事も夕食、朝食ともに建物の雰囲気にあった洋食が中心で、絶妙に味付けされた一品は、ついつい箸が進みました。

ロッジ内メインロビー。奥には暖炉があり、スタッフが薪をくべて温かく迎えてくれます

信州芸術の締めくくりは『滝』

の最後に訪れたのは千住博美術館。世界的に活躍する日本画家、千住博の代表作『滝』を中心に約40点の作品が展示されています。

千住博美術館

土地の傾斜も計算された美術館は、光と自然と作品が美しい調和を見せます。建築界のノーベル賞「プリツカー賞」を受賞したこともある西沢立衛氏による設計です。問時には、様々な県外ナンバーの車が駐車場に止まっており、注目度の高さがうかがい知れました。残念ながら、内部は写真撮影が禁止されているため、作品の紹介はできないのですが、ブラックライトに当たって暗闇に広がる滝や、絵を動画のようにして動かす滝、実際に千住博が作業で使っていたデッサンや筆、スプレーなどがあり、見どころがたくさんありました。

年には10周年を迎える千住博美術館。今後ますます注目が集まること間違いなしの美術館でした。

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