〈6月13日発　添乗員・東京　山口　亨〉

　昨年非常に好評を博した当ツアー。本年もおかげ様で催行し、11名のお客様とともに近江の国を探訪しました。戦国武将が駆け巡った地を歴史だけでなく、様々な角度で楽しむこのツアー。そして、琵琶湖の豊かさを実感する旅です。

SDG’sのさきがけ「三方よし」

　ワールド航空サービスは、SDG’sに力を入れている企業です。(参照https://www.wastours.jp/sustainable/)
　サステイナブルな旅づくりに力を入れている私共としては、伊藤忠の創業者初代伊藤忠兵衛が掲げた「売り手よし、買い手よし、世間よし」の「三方よし」の精神は、とても共感できるものです。現在のビジネスではお互いにメリットがある、ウィンウィンが大事とされます。しかし、それを越えて第三者の利益をも考えた近江商人の先見の明には驚かされるばかりです。近江八幡や五箇荘を訪れると、全国各地に商いで出かけて行った近江商人の足跡を、彼らの邸宅や町中の堀などに見ることができます。日本の歴史に名を残したのは武将たちかもしれません。しかし、日本を支えたのは商人だったのだと認識させられます。

ユネスコ「世界の記憶」に三井寺の資料が登録！

　智証大師円珍は園城寺（通称・三井寺）の5代座主であった人で、三井寺を復興させた方です。また、853年から858年の間は、遣唐使として唐に派遣されていました。その時の資料が今年5月にユネスコ「世界の記憶」に登録されたのです。登録された資料は、現在でいうところのパスポート。そして、過所（かしょ）と呼ばれるこの書類は2通しか現存しておらず、その両方が三井寺に保管されています。約1200年前の唐で発行された、歴史あるパスポート。この目で見られたのは、とても貴重な経験でした。

智証大師円珍に関わる記事はこちら⇒https://miidera1200.jp/unesco/