【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2023年01月31日

【帰着レポート】「遥かなる琉球」スペシャルプログラム

〈1月27日、28日 プランニング 吉田義和〉

〈2023年1月27日、28日 プランニング:吉田義和 〉

 夏真っ盛りの8月、「全国的に寒くなる1月に、暖かな沖縄で面白いことが出来ないか。」企画会議のなか、社員のひとことから始まった「遥かなる琉球プロジェクト」。8月に現地視察を終え、AコースからHコースまで8コースをご用意してご案内したところ、お陰様で全国から14団体、230名のお客様にご参加をいただきました。当日は15名の添乗員、現地サポートとして4名、計19名の社員でスペシャルプログラムを開催。その模様を企画・視察から開催に携わったプランニングの吉田がご案内します。

遥かなる琉球① 「首里城ナイト」は波乱の幕開け

 2日間にわたるスペシャルプログラムの1日目、第一弾は「首里城ナイト」でした。開催日は1月27日。折しも全国的な大寒波が到来し、東京でも最高気温6度という寒さ。寒波の影響は遠く南の沖縄にも影響し、当日は冷たい風が吹く曇り空となりました。前日までは雨予報で、不安のなか、企画段階から計画を一緒に練ってきた首里城公園の方々と昼から準備を始めました。会場は守礼門から首里城本殿に登城する間に位置する瑞泉門の前。本殿が残念ながら焼失してしまった今、首里城で一番「絵になる」と開催を切望した場所です。首里城公園側も、ここでのイベントはテレビ撮影のみで、一般のお客様を入れての開催は初めてということもあって気合が入っていました。

社長澤邉、プランニング吉田と首里城公園、当日スタッフの皆さん
首里城の特別ライトアップを入念にチェック

 一般入場者もまばらになった17時過ぎからワールドのお客様が続々入場。まずは正殿の復興にむけ作業が進む首里城をガイドと共に観光いただき、日が暮れて暗くなったころに瑞泉門前へ。今回のために特別に機材を組んでいただいた特別なライトアップです。皆様着席いただいたところで演目がスタート。まずは創作舞踊集団『琉球美やらび』の舞踊家2名による「四つ竹」で幕を開けました。城郭を照らすライトに紅型(びんがた)の衣装と花笠が映える美しい舞踊でした。舞踊が終わると座席右手の歓会門から2頭の獅子が現れます。琉球時代に関係の深かった福建省の影響を受けたエキゾチックな琉球獅子舞がお客様の頭を噛んだり地面を転がったり…獅子が生きているかのような自在な演舞を待ってくれました。最後の演目はエイサーの演舞です。獅子舞とエイサーの演舞はともに浦添市の鼓(ちじん)衆 若太陽(わかてぃーだ)のメンバーです。一般的なエイサーとは少し趣の異なる踊りが印象的な創作エイサーをお楽しみいただきました。2曲の演舞の後は、沖縄では恒例の「カチャーシー」タイム。音楽にあわせて演者もお客様も添乗員も、みんなで手を上げて踊ります。寒波の寒さを吹き飛ばすような、盛り上がりのあるプログラムでした。皆様がバスに戻った後、急に雨が降り始めた会場で「琉球の神様に救われたね。」と話したメンバーでした。

首里城を背景に衣装が映える琉球舞踊
獅子舞も本土とはまた違った風情です。
皆で盛り上がったカチャーシー

遥かなる琉球② 間近に見る闘牛に大興奮の2日目

 明けて2日目は会場を那覇から本当中央部のうるま市に移し、終日のプログラムを開催。午前中は沖縄全土で親しまれている闘牛をご覧いただきました。開催場所は石川多目的ドーム。「多目的」とはいえほぼ闘牛のために作られたドームです。「闘牛」というとスペインの闘牛のイメージが一般的ですが、沖縄の闘牛は雄牛の習性を利用して牛同士を戦わせるいわば「相撲」のようなもの。本場さながらに「決まり手」などのルールも整備されています。今回はエキシビションマッチを2戦ご覧いただきました。土俵入り後は、現役時代の高見盛関(振分親方)の塩まきよろしく砂を巻き上げる牛たち。数分見合って角がぶつかりだすと試合開始です。角と頭をを巧みに使って相手を押し出す姿は本当に相撲のようですが、牛の体重は共に1トン超。近くで見るととてつもない迫力です。会場は沖縄県唯一の闘牛実況アナウンサーで、ラジオパーソナリティとしても活躍する伊波大志さんが臨場感のある実況で盛り上げてくれました。エキシビションマッチの後には牛との写真撮影タイムも。人の背と同じほどの大きな牛と皆様にこやかに写真撮影を楽しまれていました。

1トンを超える巨大な牛が闘争心を競う沖縄闘牛
闘牛を盛り上げてくれた実況の伊波大志さん(右)

遥かなる琉球③ フィナーレは芸術劇場での演奏と「肝高のあまわり」特別公演

 「遥かなる琉球」スペシャルプログラムの最後を飾るのはうるま市民芸術劇場での午後のプログラムです。2部構成としており、第1部では「三線と琉球交響楽団メンバーによる演奏と琉球舞踊」をお楽しみいただきました。前日に首里城でご覧いただいた舞踊とはまた違い、弦楽の落ち着いた音色と三線にあわせた舞踊はとても優美なものでした。ここからは弦楽四重奏による「花のワルツ」、三線による「安里屋ユンタ」など洋と琉球の音楽が交差するように続き、最後は恒例の「カチャーシー」。会場を屋内に変えても演者、添乗員、お客様一体となって盛り上がりました。

 そしてフィナーレはうるま市の学生たちによる現代版組踊「肝高の阿麻和利(きむたかのあまわり)」です。琉球王朝時代、勝連(現うるま)を治めた英雄、阿麻和利の生涯を歌と踊りで表現したミュージカル仕立ての組踊は、圧巻。演じるのは中高校生たちですが、プロ顔負けの迫力で演じ切っていました。劇や踊りはもちろん、歌や伴奏も全て生演奏というスケールの大きさ。激動の琉球時代を生きた阿麻和利の情熱と学生たちの情熱が重なり、お客様も大感動のフィナーレでした。劇中は大人びて見える学生たちも、終わるといつもの中高校生の姿に。真剣な練習風景や学生たちが舞台をやり切って喜ぶ姿を舞台裏に見て、また感動ひとしおでした。8月には東京で本公演も行われるので、ご興味の方はぜひ東京でご鑑賞ください。

琉球交響楽団と三線、琉球舞踊が贅沢にコラボレーション
阿麻和利の生涯を学生たちが演じます。
あまわり公演を終えた演者の学生たち
主役の阿麻和利役と、物語の鍵となる賢勇役の学生

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