【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2022年07月11日

【帰着レポート】キラコタン岬と神秘の湖 オンネトーの旅 4日間

2022年7月5日(火)~7月8日(金) 添乗員:本社営業部 渋江 恭子

北海道南東部に広がる釧路湿原。その中でも、文化庁の許可を得ないと入境できない「聖域」。キラコタン岬のハイキングと阿寒摩周国立公園にある湖・オンネトーの周辺をハイキングする旅に添乗しました。これまでにキラコタン岬については多くの添乗員が報告していますので、今回はオンネトーのハイキングを中心にレポートします。

神秘の湖・オンネトーの湖畔を半周。角度を変えて、景色をお楽しみいただきました。

オンネトーは阿寒摩周国立公園内、雌阿寒岳の麓にある周囲約2.5kmの湖です。季節や天候、見る角度によって、澄んだ青、エメラルドグリーン、ダークブルーに色が変わることから、「五色沼」、「神秘の湖」と称されます。今回の旅では、オンネトー周辺の2つの散策路を歩くことにで、湖やそれを囲む森林の景観をたっぷりとお楽しみいただきました。
午前にご案内したのはオンネトー東岸コース。オンネトー北部から南部のキャンプ場まで、湖畔を約2時間かけて半周(約2km)しました。オンネトーを角度を変えて眺めたり、見頃を迎えていたハクサンシャクナゲを鑑賞したりと自然の魅力を堪能しました。

オンネトー展望テラスからの眺望。左は雌阿寒岳、右は阿寒富士。この展望テラスからの眺めを見るだけのツアーも多くありますが、今回は午前と午後、2つの散策路を歩き、オンネトーの景色をたっぷりとお楽しみいただきました。
オンネトー東岸コースは湖畔を半周。湖を間近に望みながら、散策しました。
ハクサンシャクナゲが見頃を迎えていました。

世界的にも稀有な光景。「生きている鉱床」オンネトー湯の滝。

 午後はオンネトー、湯の滝コースにご案内しました。スタート地点から約1.4kmの場所には雌阿寒岳由来の温泉水が流れる「湯の滝」があります。幾筋に分かれて流れ落ちる水の白、溶岩の黒、苔や木々の緑のコントラストが大変美しい滝ですが、景勝的な観点のみならず、地質の面からも非常に重要な場所です。温泉水からは微生物の作用により、マンガン酸化物が沈殿を続けていて、陸上で観察できる最大のマンガン酸化物の生成場所として世界的にも注目されています。地質学的なオンネトーの神秘を感じていただけるコースです。

黒い溶岩の上を縫うように流れ落ちるオンネトー湯の滝。手を触れたお客様からは「ぬるい」との感想。水ではなく、温泉が流れているのは確かです。
湯の滝までは道幅も広く、歩きやすい道が続きます。
散策中に遭遇したエゾアカガエル。木の幹や枯葉と同化しているのですが、どこにいるかわかりますか?

2泊する鶴居村のTAITOは温泉も自慢です。

「キラコタン岬のハイキングは空気は澄み、風は凪ぎ、ほかのグループと一緒になることも少ない早朝がお薦め」とは鶴居村のTATITOのオーナーであり、写真家、そしてキラコタン岬のガイドの和田正宏さんの言葉です。弊社ではキラコタン岬の早朝のハイキングにご案内するために、ハイキングコースの入り口までバスで30分ほどの鶴居村のTAITOに2連泊します。このTAITOの大浴場では鶴居村温泉「美人の湯」が湧き出ています。アルカリ性の温泉はぬめりがあり、保湿効果、そして保温力も抜群。入浴後、「いつまでもぽかぽかしていた」というお客様もいらっしゃいました。釧路湿原の清澄な空気を胸いっぱいに吸い込み、力のある温泉で湯治もできる。自然景観を楽しむとともに、自然の力に癒される旅でした。

フィンランドをイメージしたTAITOの外観。
オーナーの和田氏がぜひ入浴してほしいと薦めていた鶴居温泉(利用者がいないときに撮影しています。)

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