【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2022年06月10日

【帰着レポート】覇者の海・琵琶湖探訪の旅 5日間

2022年5月29日(日)~6月2日(木)

添乗員:本社営業部 渋江 恭子

今回の旅では彦根から大津まで、半時計周りに琵琶湖を5日間かけて半周、国宝天守・彦根城、近江商人の町・近江八幡、五箇荘、世界遺産の比叡山延暦寺などを巡りました。京都に隣接し、地理的に日本の中心である滋賀県には多彩な歴史の記憶が刻まれていることを実感いたしました。今回のレポートではツアーのハイライトである琵琶湖クルーズと弊社でもご案内する機会が少ない針江生水の郷についてご紹介します。

幾多の苦難を乗り越えた彦根城 小柄でありながら、華麗な佇まいが印象的でした。
近江八幡では新緑の八幡堀を小舟でゆったりとクルーズしました。

チャーター船ならでは。「ゆったりと、思いのままに」琵琶湖4島をクルーズ 

滋賀県の面積約6分の1を占める琵琶湖には竹生(ちくぶ)島、多景(たけ)島、沖島そして沖の白石の4つの島があります。これらの島には最寄りの港と往復する定期船が運航していますが、4島を一度に巡る船が運航するのは週末にのみです。今回は高速船を貸切ってのご案内しました。通常の4島クルーズは大津発着ですが、貸切のため出発港は長浜、到着港は近江今津とツアーの行程が組みやすい場所を選ぶことができます。定員90名の船を11名のお客様でご利用いただいたので、空間にはかなりゆとりがあり、船内では寛いでお過ごしいただくことができました。さらに港の出発時刻は定められておらず、お客様のご興味に合わせて、各島の滞在時間を調整することもできました。ゆったりと、思いのままに。ツアーならではの貸切船でのクルーズをご堪能いただきました。

湖中に佇む姿が印象的な白髭神社の大鳥居 翌日は陸の本殿にも参拝しました。
チャーターした高速船「ランシング号」
11名様で貸切。空間を贅沢に使い、寛ぎながらのクルーズをお楽しみいただきました。

日蓮宗の島・多景島、湖に浮かぶ島としては珍しい有人島・沖島も訪ねました。

最初に訪ねた竹生島は有名な観光地でもあり、弊社のツアーでもご案内することが多いのですが、多景島、沖島は訪ねる機会はほとんどありませんでした。多景島は湖上から眺める角度によって、景観が異なることが名前の由来となっています。周囲約600mの小さな無人島で、島全体が日蓮宗見塔寺の境内となっており、港からの階段を上がった場所に17世紀半ばに開山した霊夢山見塔寺が佇んでいます。島の端には高さ11mの「題目岩」、湖を見守るように立つ日蓮上人の像などがあり、厳かな雰囲気が漂う島でした。一方、沖島は琵琶湖最大の島で、現在も約230人が暮らしており、世界的にも珍しい、湖沼に浮かぶ有人島です。昭和の時代を彷彿とさせる佇まいの家屋が並び、人々は三輪車で移動し、時間がゆったりと流れていました。見どころとなる観光地がある島ではありませんが、身を置くだけで、心地よさを感じられる島でした。琵琶湖の4島を巡ることで、それぞれの島の個性を感じることができました。

竹生島にある都久夫須麻神社 
多景島 題目岩と日蓮上人像 題目岩には「南無妙法蓮華経」と刻まれていたのですが、その部分が4年前に崩落しました。
沖島の港に面する集落 最寄りの近江八幡市に行くために多くの人が船を所有しています。
大小4つの岩「沖の白石」を船は一周しました。眺める角度によって、見える岩の数が変わります。

温故知新 清らかな水と共生する針江生水の郷

日程4日目にご案内した針江生水の郷では日本でも珍しい水の文化が営まれています。琵琶湖の西側に縦走する比良山系に降った雪、雨が伏流水となり各家庭から非常に綺麗な水が湧き出て、人々はこの清らかな水を様々な場面で日常生活に利用しています。そして、使った水を貯める池にはたくさんの鯉を飼い、鯉が料理の残飯などを食べて水が浄化された後は家の前の小川に入り、やがて琵琶湖に流れて行くという仕組みになっています。住民の生活を妨げぬよう、集落を散策するときにはガイドの同行が必須となります。家庭の水を試飲することもでき、お客様は口当たりのまろやかさに驚かれていました。水の恵みに感謝し、大切に使う暮らしぶりは懐かしくもあり、私たちの未来に多くのことを示唆しているようにも感じました。

家庭に備え付けられた水の循環設備を「川端(かばた)」といいます。優雅に泳ぐ鯉が水を浄めています。
集落を流れる針江大川。川底の梅花藻がはっきりと見えるほど水が澄んでいます。
針江生水の郷のシンボル・水車 ノスタルジックな雰囲気漂う集落ですが、究極のエコシステムを実現している最先端の集落でもあります。

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