【国内】帰着しました。添乗員レポート

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2022年05月21日

【帰着レポート】謎の与那国島 神秘の旅【5日間】

2022年5月17日~21日 5日間 藤沢営業所 永吉彩

 東京から約2000km。国境の島とも言われている与那国島に行ってきました。沖縄本島よりも台湾の方が近く、晴れた日には台湾が見えることもあります。独特の島文化が根付き、ゆったりした時間が流れる島に2泊し、島の端から端まで余すことなく見てきました。

青い空と海、新緑の緑と与那国らしい風景を堪能

 例年より早く梅雨入りが発表され、出発前は毎日雨予報でしたが、与那国島滞在の1日目は見事な晴天に恵まれました。島の西の端には日本最西端の碑があり、ここから年に1、2度台湾が見えることがあるそうです。「すぐそこは台湾なんて随分遠くまで来たわね」とお客様が話していました。

 午後は晴れましたが、翌日は雨予報だったので、急遽翌日案内予定の東崎(あがりざき)へご案内。ここでは天然記念物指定のヨナグニウマが放牧されています。草を食んでいる様子を眺めたり、与那国島らしい牧歌的な風景を写真に収めながら灯台まで歩きました。

日本最西端の碑がある西崎
東崎の灯台と、野生のヨナグニウマ

1万年前の海底遺跡やダイナミックな地形

 島の南側は荒い波で浸食された景観が広がっています。海底には人工物か、はたまた自然的に作られたのか今でも議論が交わされている海底遺跡があり、ツアーでは半潜水船に乗船して見学します。実際に海底遺跡を発見した新嵩さんが船を操縦し、発見した時の様子や人工物と思われる階段跡や神殿跡を説明していただきました。他にも、島には珊瑚の隆起と浸食で形成された断層崖のティンダバナ(ティン=天、ダ=家、バナ=絶壁の意味)や垂直にそそり立つ立神岩、軍艦のように見える軍艦岩など独特の奇岩も見られます。牧歌的な風景とは対照的な景観も見所です。

左右に窓があり、ここから海底遺跡をみることができます。
遊歩道までせり出したティンダバナの景観。ここを抜けると展望台があり、与那国島の街が見下ろせます。

与那国島でしか製造が許されていない泡盛

 沖縄といえば泡盛ですが、そのアルコール度数は25~30度が一般的。酒税法では本格焼酎と泡盛はアルコール度数45度以下と定められており、これを超える場合は泡盛ではなくスピリッツになります。ですが、唯一与那国島でのみ、アルコール度数60度の「花酒(はなざき)」と呼ばれる泡盛の製造が許されています。この花酒は、蒸留の工程初期の高濃度な部分だけを集めて造られたものです。なぜ、与那国島でのみ製造が許されているのかというと、島に残る文化が関係しています。与那国島では、亡くなった人を埋葬する際に花酒の一升瓶2本を一緒に埋葬し、7年後の儀式の際に取り出し、1本は遺骨を花酒で清めたのち遺灰にして再びお墓に入れ、もう1本は儀式で集まった方が故人を偲んで飲んだり思い出したりする「洗骨」という文化が今でも残っています。文化が残っているからこそ、その製造が許されている、という貴重なお酒なのです。

与那国島で最も古い崎元酒造の工場内
島の名前が付いた泡盛。写真右上の右下のものは、与那国島の名産クバ(ビロウ)の葉でラッピングされています。

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