視察レポート

視察レポート
2023年09月19日
長湯温泉の隠れ家宿「翡翠の庄」
くじゅう連山の南に位置する大分県竹田市。竹田には世界でも稀有な炭酸泉が湧く「長湯温泉」があり、“ラムネ温泉”の名前でよく知られています。温泉街から少し離れた小高い丘にある「翡翠之庄(かわせみのしょう)」は、コロナ渦もほぼ満室だったという人気の温泉宿。以前から、いちどは泊まってみたいと切望していた隠れ家宿を訪ねてきました。
九州支店・光武 千穂
日本一の炭酸泉・長湯温泉
まずは、長湯温泉を代表する「ラムネ温泉館」へ。建築家・藤森照信さんが設計した建物は、長湯温泉のランドマークにもなっています。さっそく高濃度炭酸泉を体験してきました。お湯につかると、肌には無数の銀色の気泡が。少し動くとしゅわしゅわと弾けながら泡が消えていき、まさに”ラムネ”のような温泉です。32℃とややぬるめのお湯ですが、お湯に溶け込んだ炭酸ガスの作用により血流が促進され、湯上りの後も身体がポカポカと温まりました。実は飲用も可能で、飲むと胃腸の働きが活発になるのだとか。イラストレーター・南伸坊さんが手がけたロゴのオリジナルタオルなど可愛いグッズもありました。

こだわりの隠れ家宿「翡翠之庄」
長湯温泉の温泉街から車で5分ほどの小高い丘に建つのが「翡翠之庄」です。茅葺屋根の門をくぐると非日常の空間が広がります。宮大工によって建てられた母家(フロント兼ラウンジ)は、釘一本も使わない昔ながらの技法で建てられています。ゆっくりとした時間が流れ、心も体も寛げる空間が迎えてくれました。総支配人の田邊さんに案内をしていただき、「翡翠之庄」のこだわりや魅力を教えていただきました。


1992年にオーナー自ら開拓してオープンした「翡翠之庄」の敷地面積はなんと3万坪にも及びます。広大な敷地内には、宿泊棟や温泉棟以外にラウンジ、図書館、貸切風呂、陶芸工房、自家菜園などが併設されています。特にこだわりを感じたのが2017年にリニューアルされた宿泊棟です。

7つある宿泊棟は、宮大工を含む7人の棟梁に建築を任せたそうで、各職人の技術や意匠を込めて造られました。露天風呂付または内風呂付のお部屋で、それぞれのお部屋には「中尾」や「野上」など、その棟を建てた棟梁の名前がつけられています。どのお部屋も全く異なる雰囲気でありながら、その棟梁のこだわりが感じられました。そのため次は違う部屋に泊まってみよう……と何度も訪ねたくなりました。




また、建物の至るところで見かけるプレートは、全てオーナー直筆なのだとか。お部屋内には、その建物や露天風呂が築かれるまでの想いが込められた言葉や、貸切風呂棟のそばには「湯あがりに 一口くらいは おごります」といった嬉しくなるような言葉が書いてあったり。入口にあった「詩的な空想の入口になれれば」の言葉が頭に思い浮かびます。



専務取締役の首藤文作さんにもお会いすることができました。チェックイン前の忙しい時間でありながら、快く対応してくれました。ソムリエの資格をもつ首藤さんのこだわりは、食事会場の前にずらりと並ぶワインセラーです。自らが厳選した世界各地のワインを揃えており、ペアリングの提案をすることもあるそうです。ワイングラスにもこだわりがあり、珍しい形のものも見せてくれました。竹田でも美味しいワインがあるのだと驚いてもらえることが嬉しいそうです。



ワインセラーの向かいにはオーナー自ら選んだ器が並び、この器でどんなお料理が出てくるのだろうと期待が高まります。お食事は自家菜園で収穫する野菜やエノハ(九州地方独特の呼び方でヤマメのこと)を使ったお料理ばかりです。「獲れたての竹田の新鮮な食材を使ったお料理をご堪能ください。」


そのお話しに聞き入ってしまい、ついつい長居してしまいました。ぜひワールド航空サービスのお客様にも一度お泊りいただきたいと思うこだわりの詰まったお宿です。来年、別府・鉄輪温泉と合わせたコースを発表しますので、ぜひ、ご注目ください。ツアーの詳細は下記のボタンをクリックしてご覧ください。

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