＜9月20日（火）～9月21日（水）　東京支店　松本育美〉

2023年4月に全線開通した中国・ラオス鉄道

中国雲南省昆明からラオスヴィエンチャン駅まで約1,000㎞を結ぶ高速鉄道が2023年4月に全線開通しました。開通以来、ラオス側では購入が難しいほどの人気の列車にラオスの区間だけですが、実際に乗車してきました。
ラオスの首都ヴィエンチャン空港近くのホテルから車で約30～40分と都心からは離れたところにヴィエンチャン駅はあります。「ヴィエンチャン駅左」と大きな看板がでていたところを曲がり、少し走っていると周囲には似つかわしいほど大きな建物が見えてきました。ゲートをくぐった先には大きな駅舎がドーンと現れました。

長蛇の列のチケット売り場

高速鉄道は国内外の旅行者にも大人気です。各駅毎にチケット売り場の時間が決まっており、特にヴィエンチャン駅は朝6:30～11:00、14:00～17:00、18:30～20:00と3部制の営業時間となっており、各回オープン前から長蛇の列となっています。事前手配している方はそのままご乗車いただけますのでご安心ください。

広い駅舎へ

チケットを受けとり、駅舎に入る前にチケットとパスポートチェックがあります。チケットには名前とパスポート番号が記載されており、合致しないと駅舎に入ることができません。パスポートチェックを終えると今度は手荷物検査です。空港と同様に手荷物を全てＸ線検査にかけます。（この時、通常飛行機で預ける際の危険物の他に整髪用のムースは持ち込み禁止と出ていたのでご注意ください。）手荷物と身体検査が終わり、ようやく一息つけます。広い待合には小さなコンビニのようなお店とカフェがありました。中国へ行く方向けの椅子が並んでいるスペースには僅かですが、テーブルと充電できる場所もありました。日本のグリーン車にあたる1等席の方々はVIP待合室を利用することができるようでした。

いよいよ乗車

出発の25分前に改札が始まります。列に並びチケットを持って待っているとスタッフの方も読み取り機械を準備し、改札が始まりホームへ。ヴィエンチャン駅は始終着駅である為、改札が始まる前にはホームに列車がいました。今回はヴィエンチャン駅を08:08に出発する国際列車の緑色の車両に乗車。乗車するとまるで日本の東海道新幹線のような感じで、2席、3席の配置。
お手洗いも各車両ごとに付いていて、日本の新幹線のお手洗いと同じ様な造りですので安心してご利用いただけます。

4号車には売店も付いていましたが、車内のワゴン販売ももちろんあります。ラオス圏だけの乗車でしたので、中国以遠はわかりませんが、支払いはラオスキープしか使用できませんでした。
ジュースやスナック、パンなどの軽食に加え焼き鳥やカップ麺などの販売もあり、中でも焼き鳥は人気そうでした。

ルアンパバーン駅到着

目的のルアンパバーンには約2時間で到着。
通常、駅前であればタクシーやバスがいることがほとんどですが、ここにはバスもタクシーもなく、迎えの車がいるのみでした。ルアンパバーン駅もヴィエンチャン駅同様に郊外に作られているため、あたりには何もなくのどかな景色が広がっていました。

復路はラオス国内を走る高速鉄道に乗車

ルアンパバーンの駅に到着後、そのままルアンパバーン駅に再度入り、次の高速鉄道でヴィエンチャン駅へ。
今回はラオス国内のみの列車のため、違う車両が来るのか？と楽しみにしていたら先ほど乗った国際列車と同じ緑色の列車が来ました。ヘッドカバーやエチケット袋の模様が若干違っていましたが基本は全て同じ造りになっていました。

ヴィエンチャン駅到着

13:45頃時刻表よりも少し早くヴィエンチャン駅に到着しました。到着後、流れに沿って出口に向かうと改札待ちの大行列。
ようやく駅の外に出ると、駅舎に入る方と切符を買う方が列を作っていました。外国人が切符を購入するには駅での切符購入か街中のヴィエンチャンセンターで購入ができます。中国昆明からラオスヴィエンチャンまで約10時間、1,000㎞の旅ではありますが日本の新幹線同様、快適にお過ごしいただけるかと思います。